FC2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

(小ネタ)Bill's Grocery Bills

 


All right. We're going to test your knowledge of some everyday items that you get at the supermarket.

groceryという言葉を以前取り上げましたが、この動画で触れているようにeveryday items that you get at the supermarketという意味で捉えればいいんでしょうね。groceryをこのように理解すればgrocery storeがsupermarketになるのも自然な連想ですね。こういうのは生活をしていたら自然に身につくものでしょうが。。。

直後にあった次の質問はスーパーになんか行ったことがないような相手だからこそ成立します。何気ない質問でもすでに文脈を踏まえたものになっています。Bill Gatesは直接的に答えています。

When's the last time that you have been at a supermarket?
A long time ago.

最近やたら見かけると思ったら財団の年次書簡の時期だったようです。



サイトに行ってみたらなんと日本語版もありました。冒頭部分を英日交えて紹介します。



We are outspoken about our optimism. These days, though, optimism seems to be in short supply.
自分たちの楽観主義については率直に発言する私たちですが、最近はそんな楽観主義が不足しているようです。

The headlines are filled with awful news. Every day brings a different story of political division, violence, or natural disaster. Despite the headlines, we see a world that’s getting better.
Image
ニュースに目を向けても、政治的分裂、暴力、天災など、飛び込んでくるのはひどい見出しばかり。 しかしそんな見出しとは関係なく、私たちは世界が良くなっていると考えています。

Compare today to the way things were a decade or a century ago. The world is healthier and safer than ever. The number of children who die every year has been cut in half since 1990 and keeps going down. The number of mothers who die has also dropped dramatically. So has extreme poverty—declining by nearly half in just 20 years. More children are attending school. The list goes on and on.
10年前や100年前と比べてみても、現在ほど健康で安全な世界はありませんでした。子供の 年間死亡数は1990年から半減し、今も減り続けています。妊産婦死亡率も急激に下がりました。極度の貧困についても同じことが言え、わずか20年で半分近くまで減少しました。学校へ通う子供たちは増えていますし、他にもたくさんの例が挙げられます。

But being an optimist isn’t about knowing that life used to be worse. It’s about knowing how life can get better. And that’s what really fuels our optimism. Although we see a lot of disease and poverty in our work—and many other big problems that need to be solved—we also see the best of humanity. We spend our time learning from scientists who are inventing cutting-edge tools to cure disease. We talk to dedicated government leaders who are being creative about prioritizing the health and well-being of people around the world. And we meet brave and brilliant individuals all over the world who are imagining new ways to transform their communities.
ただし、昔の生活はひどかったと知ることが楽観主義者の条件ではありません。大切なのは 「生活はどのように良くなるのか」を知ることであり、それこそが私たちの楽観主義を真に高めてくれるのです。私たちは財団の仕事を通じ、疾病や貧困をはじめ解決すべき大きな問題を数多く目にする一方、人間性の最も優れた部分を垣間見ることもあります。最先端の疾病 治療ツールを開発中である科学者から学べる時間を作るようにしていますし、世界中の人々の健康や幸福を優先させようと創造力を働かせている熱心な政府指導者と話すこともあります。 そして、世界中で自分たちのコミュニティを変革しようと新たな方法を思い描く、勇敢で聡明な人々との出会いもあります。

That’s our response when people ask, “How can you be so optimistic?” It’s a question we’ve been getting more and more, and we think the answer says a lot about how we view the world.
「どうしてそんなに楽観的でいられるのですか?」と質問されることがますます増えている私たちですが、以上の答えで、私たちが世界をどのように見ているかをうまくお伝えできるのでは ないかと考えています。


This is our 10th Annual Letter, and we’re marking the occasion by answering 10 tough questions that people ask us. We will answer them as forthrightly as we can, and we hope that when you’re finished reading, you’ll be just as optimistic as we are.
今回で10年目となるこの年次書簡では、みなさんから寄せられた10の難問にお答えしてこの 特別な機会を記念したいと思います。できる限り率直にお答えしますので、読み終わった時に みなさんが私たちと同じように楽観的になってくれていることを願っています。

とても長い書簡なので、これから読んでみようと思います。
スポンサーサイト



 

Leaning againstだけじゃない

 
先ほどのオバマ大統領夫妻の肖像画の発表会ではSaimonSaysというサイトで演説をスクリプトを追いながら見ることができます。

この肖像画どのように描写するか、leaning forwardのように表現しているメディアが複数ありました。

(Washington Post)
Wiley’s portrait of the 44th president shows Obama leaning forward in a chair surrounded by vibrant green foliage that includes references to Chicago, Hawaii and Kenya.

(Boston Globe)
The final product depicts Obama sitting in a straight-backed chair, leaning forward, and looking serious while surrounded by greenery and flowers. Michelle Obama’s portrait, painted by Amy Sherald, shows her in a black-and-white dress, looking thoughtful with her hand on her chin.

(NPR)
Kehinde Wiley painted Barack Obama sitting in a chair, elbows in his knees, leaning forward with an intense expression. The background, typical of a Wiley painting, is a riotous pattern of intense green foliage.

"Pretty sharp," Obama said with a grin.

TOEIC学習者にとってはlean againstが有名ですが、状況によって前置詞を柔軟に使い分けられると素晴らしいですね。

A man is leaning against a railing.

ちなみに旧形式ではlean forwardも登場していました。

She's leaning forward to write something.

余談になりますが、オバマ大統領の鉄板自虐ネタは安心して笑うことができます。

I tried to negotiate less gray hair and Kehinde's artistic integrity would not allow him to do what I asked. 

I tried to negotiate smaller ears; struck out on that as well. 

例は古いですが2012年にフロリダ州のディズニーランドを訪問していた時にも同じような冗談を飛ばしていました。

But thank you so much for taking the time. It is great to be here. It is rare that I get to do something that Sasha and Malia envy me for. That doesn’t happen very often. Maybe for once they’ll actually ask me at dinner how my day went. 
(でも、お時間をいただきどうもありがとうございます。訪問できて光栄です。私は、娘のサーシャとマリアにうらやましがられることをする機会はめったにありません。ほとんど起こることではありません。でも今回は、夕食時に今日はどうだったか彼女たちに聞かれることでしょう)

And I confess, I am excited to see Mickey. It’s always nice to meet a world leader who has bigger ears than me.
(正直に申し上げますが、ミッキーに会えて興奮しています。いつだって、私より耳の大きな世界の指導者と会えることは嬉しいことです)

 

大げさに捉えない

 
「英語の勉強にラテン語の知識は必要か?」と問うと面倒なことになりますので、目にしたり耳にしたりしたときに気をつける程度で良いのではと思ってしまいます。



The Portrait Gallery has an extraordinary mission to visualize the motto on the Great Seal of America, e pluribus unum, out of many one.

動画の冒頭で次のような言葉が登場します。ここら辺の知識は日本人には馴染みがないかもしれませんが。。。

(Wikipedia)
e pluribus unum 
〖<ラテン〗
多数からなる1つ〘米国の標語; 多くの州から成る国の統一を希求し硬貨に刻まれている〙.

Great Seal
〖the ~〗(公文書用の)国印, 国璽(こくじ).

(Wikipedia)
エ・プルリブス・ウヌム ( E pluribus unum ,[ˈiː ˈplʊərɪbəs ˈuːnəm]; ラテン語: [ˈeː ˈpluːrɪbʊs ˈuːnʊ̃]) とは、「多数から一つへ」[1][2][3]を意味するラテン語の成句で、「多州から成る統一国家」であるアメリカ合衆国を表す。

「 Annuit cœptis (「神は取組を承認せられたり」の意のラテン語 )」「 Novus ordo seclorum (「時代の新秩序」の意のラテン語 )」と共に、1782年に議会により制定されたアメリカ合衆国の国璽の図柄の一部としてリボン状の装飾の上に書かれている[1]。

法で制定されてはいないものの、「 E Pluribus Unum 」は事実上、アメリカ合衆国のモットーであると広く認識されてきたが[4]、1956年にはアメリカ合衆国議会により法 (H. J. Resolution 396) が可決され、「 In God We Trust 」が公式モットーとして採用された[5]。

例えばニューヨークの911メモリアルミュージアムではローマの詩人ウェルギリウスの言葉が引用されていましたが英語でした。

“No day shall erase you from the memory of time” 

ラテン語だと“Nulla dies umquam memori vos eximet aevo.”なるようですが、英訳が使われていたということは英語ネイティブのアメリカ人だってピンとこないからでは。

さらに日本人にとってややこしいのは、ウェルギリウスがVirgil、アエネーイスがThe Aeneidと英語ではなるので結びつかない可能性があることですね。

教材一辺倒の勉強だと知識の広がりが出にくいので、こういう知識を蓄積できないのが弱点です。

 

(小ネタ)あのフレーズがここにも

 
以前紹介したpick upの表現がwordの英語版に使われていました。

Pickup.png 

英語環境に浸るのも大事なことなんでしょうね。

 

衛星写真の世界もAIの時代だった

 
NewsweekもKindle Unlimitedで読めるので特集タイトルに惹かれて読みはじまたら、冒頭のキャッチの部分で興味深い会社が紹介されていました。

AI Has a Job for You
2018年2月14日(水)20時27分
ケビン・メイニー(本誌テクノロジーコラムニスト)

<人間の職を奪うどころか、衛星画像をはじめ、さまざまなデータ解析によって新しい仕事を生み出している>

5年前、シリコンバレーの片隅で人知れず産声を上げた会社がある。その名は「オービタル・インサイト」。創業者はNASAに15年勤め、火星探査機のソフトウエアを開発したジェームズ・クロフォード。退職し、グーグルブックスに在籍していたときのこと、イーロン・マスクのスペースXをはじめとする新興企業の参入で人工衛星の打ち上げ・製造コストが劇的に下がっていく傾向に気付き、これは新しい商機だと確信した。

これから人工衛星の数はどんどん増え、地上へ送ってくるデータや画像もぐんと増える。そうしたデータを収集し、解析すれば有益な情報が得られるはずだ──。そこでクロフォードが開発したのは、世界中のトウモロコシ畑の画像を収集し、作物の生育状況から収量を予測するシステムだ。予想どおり、これには商品先物取引のトレーダーたちが飛び付いた。それから2年、オービタル社は既に7000万ドルもの資金を調達できた。



衛星画像をAIで画像分析する会社というのがすでにあってしかも、日本にも事務所を開いたそうです。

 【グローブニューズワイヤ】地理空間アナリティクスのリーダー企業である米オービタル・インサイトは、東京営業所の開設を発表した。同営業所は、アジア太平洋地域全体における同社の製品・サービス需要に応える。オービタルの日本との関係は、ジオデシック・キャピタルと伊藤忠商事がシリーズC資金調達ラウンドに参加したとき以来続いている。同社は昨年末、アビームコンサルティング、伊藤忠およびスカパーJSATの再販パートナーシップ契約を発表した。
 【注】この記事はグローブニューズワイヤ提供。 (2018/02/20-11:20)

日本のメディアも取り上げていましたので、どんなことをしている会社か興味がでた方はこちらの記事をどうぞ。

シリコンバレーNext
中田 敦 2017年11月25日(土)

 衛星写真を解析することで、原油生産量や小売業の客足などをいち早く割り出す――。米国の投資家はSF映画のような手法を駆使して投資判断をしている。彼らが頼るのはシリコンバレーのAI(人工知能)スタートアップ、米Orbital Insightだ。2017年11月に日本進出を発表した同社の凄さに迫ろう。

 2016年第1四半期を境に、サウジアラビア政府が発表する原油貯蔵量の数字が現実の数字と乖離し始めた。同国の原油貯蔵量は政府が発表したデータよりも、本当はずっと多い――。英国の経済紙「Financial Times(FT)」は2017年11月上旬、政情不安で揺れる中東の大国の“秘密”を暴く記事を掲載した。

この会社は自ら衛星を打ち上げているわけではなく、AIを使って画像データを分析することを専門にしているようです。そのあたりの役割分担を含め書いてくれているのがWiredの記事でした。

SARAH SCOLES SCIENCE 10.31.1706:00 AM

PEOPLE AT DIGITALGLOBE are fond of saying they've built a "time machine of the planet." And, if we're being metaphorical, that's true: The satellite imaging company has used orbiters to take and store super sharp images of Earth for 17 years. Their eyes have gazed down as trees have disappeared and appeared, floodwaters have flowed in and out, and cities have boomed and busted. But that time-lapse is only useful if someone can make sense of its meaning. Today, that's where companies like Orbital Insight come in, with artificial intelligence that parses the pictures and auto-says things like, "That looks like deforestation," or "There are lots more cars in those parking lots than there were last year. Business be booming."

In the world of satellite imagery, there are a few kinds of players: the picture-takers, the sense-makers, and those who are trying to do both. DigitalGlobe, with its ever-increasing cache of high-def history, is the planet's lead picture-taker; Orbital Insight is one of the frontrunning sense-makers. And today, the two companies announced a new multiyear, multipetabyte partnership. Orbital Insight, in other words, has the keys to the time machine. “We want to let them race,” says Shay Har-Noy, DigitalGlobe's vice president and general manager of platform.

衛星写真が大量に手に入り、それをAIで画像解析できるようになっているのはすごいことかもしれませんが、この会社が提案しているのはサウジや中国での石油備蓄量とかショッピングモールでの車の台数の確認とかで、一般企業が絶対必要なデータではないですよね。。。

そのあたりの事情も含めて冷静に分析してくれているのが次の記事。昨年はOrbital Insight以外にも資金調達をした会社が多かったそうです。

by Valery Komissarov — February 7, 2018

We also saw the continued transition of Earth-observation satellite operators from merely selling imagery to selling value-added services.

Last year, startups building AI-driven services on top of satellite imagery collected by others raised significant venture capital.

Orbital Insight raised $50 million in a Series C round that included such top-tier funds as Sequoia Capital and Google Venture.
Descartes Labs raised a $30 million Series B round.
Ursa Space Systems raised a $7 million Series A round.
Spaceknow raised a $4 million Series A round.

All told, AI-driven Earth-observation startups raised $96 million in 2017 — nearly three times more than in 2016.

衛星画像を必要とする企業はフォーチュン500レベルの会社では数は多くなく、しかも現状は金融機関と人道支援団体ぐらいしか顧客になっていない現状があるそうです。

Lots of imagery, limited customers
One early challenge will be the competition for the limited pool of customers large and sophisticated enough to use Earth-observation data analytics in their day-to-day operations. Think of Fortune 500-sized companies involved in agriculture, mining, construction, oil and gas, and retail.

These geography-minded companies have the greatest potential to provide analytics firms with stable, recurrent revenue streams. At the moment, however, AI-powered Earth-observation companies derive much of their revenue from financial and humanitarian organizations. Such customers are far from ideal due to the long sales cycles involved, yet-to-be-calculated returns on investment and budget uncertainty. We know that selling, say, a hedge fund an additional Bloomberg Terminal or two at $24,000 a pop can be a long, expensive sales process. What about selling satellite imagery, where the return on investment is not as well understood? To overcome such obstacles, AI-driven startups are a hiring software-focused product management people.

これ以外にもドローンとの競合などがあるようで、こちらの業界も競争が激しい様子がわかりました。


 

ホモデウス

 
先日紹介したNatureの記事でAIなどの懸念事項としてPrivacy and consent, Agency and identity, Augmentation, Biasの4つを挙げていました。今回はAugmentationを取り上げてみたいと思います。たまたまCNNを見てて手にチップを埋め込んでいる映像があったので。。。

昨年の夏にニュースで取り上げられていたんですね。ある会社が従業員にチップを埋め込むことを呼びかけたようで半分の社員が参加したとか。記事の方では懸念点もしっかり挙げています。



By KARMA ALLEN  Aug 3, 2017, 11:37 AM ET

Michael Zimmer, director of the Center for Information Policy Research at the University of Wisconsin-Milwaukee, said the implants are fundamentally different than other technologies because the user has less control over the experience.

“With my phone, I can turn it off, I can to leave it at my desk and I can control the apps that I have access to,” Zimmer told ABC News. “There are a lot more ways that I can manage what people know about me.”

With the chip implant, “I simply lose that element on control because I can’t turn it off and I can’t just take it out and put it back in,” he said. “I think that’s a fundamental change in the way we control what access people have to our bodies and what we’re doing.”

こちらはイベントのチケットとして手にチップを埋め込むというものです。個人的に抵抗はありますがこういうイベントがたくさん開かれることで抵抗感が和らいでいくのかもしれません。



Chris Joannou , CONTRIBUTOR

PR stunt or the future of ticketing? 
When asked about the true purpose of the new tickets, Pause Fest founder George Hedon said:

“It is less about the ticketing aspect and more about pioneering a digital experience. There has been talk about inserting chips for sometime, but aside from chipping dogs and pets little has been done to see how they can improve our lives." The chip -- aside from its festival use -- also has the ability to act as a key to a house, unlock a smartphone, and it can be programmed to engage a website or app on a smartphone when scanned.

こちらは記者自らチップを埋め込んで見たことを記事にしています。最初に紹介した会社の取り組みにも触れています。動画は記事で紹介されているドラマ。



01.23.18WORLD CHANGING IDEAS

It’s possible that in the not-too-distant future, we’ll all be walking around with implants no bigger than a grain of rice under our skin, transmitting everything from payment capabilities to health data. The question is: Will it ever feel normal?

The best technology is intuitive, and almost invisible. For years, futurists have predicted that, before we know it, every surface within reach will be a computing surface, and the doctor will be able to follow you home with thumbnail-sized measuring devices inserted into your body.

We’re not yet at the Black Mirror stage of things, where implants relay vitals to an iPad-like device (or even let you see through another person’s eyes), but it seems like only a matter of time. If that sounds crazy, call me crazy for being willing to test a beta.

ICチップを手に埋め込んでお財布ケータイのように使う取り組みは早くも2016年にされていたんですね。



Satan’s Credit Card: What The Mark Of The Beast Taught Me About The Future Of Money
Silicon Valley has sold us on a cashless, cardless, walletless, supposedly frictionless future — but as I learned living in it for a month, we're not quite there yet.
Posted on May 21, 2016, at 7:50 p.m.
Charlie Warzel
BuzzFeed News Reporter



こういうのはTranshumanismと呼ばれるそうで、日本にも日本トランスヒューマニスト協会という団体があるそうです。


高度な科学技術によってもたらされる不老・不死・不労の社会は、トランスヒューマニストがめざす理想のユートピアです。しかしトランスヒューマニストが真にめざすものはその先にあります。

それはすなわち、人間とAI(機械)の融合です。ハラリは以下のように言及しています。

“Humans won’t fight machines; they will merge with them. We are heading towards marriage rather than war.This is the shape of the new world, and the gap between those who get on-board and those left behind will be bigger than the gap between industrial empires and agrarian tribes, bigger even than the gap between Sapiens and Neanderthals. This is the next stage of evolution. This is Homo Deus.”

(人間は機械と戦わず、それらと融合することになるでしょう。私たちは戦争ではなく結婚に向かっているのです。これが新しい世界の形です。それを受け入れる者とそうでない者の差は、産業帝国と農業部族の差よりも、サピエンスとネアンデルタール人の差よりも大きくなります。これは進化の次の段階――ホモ・デウスなのです)

いきなりトランスヒューマニストとかホモ・デウスとか言われると身構えてしまいますが、埋め込みチップなどで少しずつ広まっていくのでしょうか。Natureの記事ではもちろん制限を設けることを提唱していました。

Any lines drawn will inevitably be blurry, given how hard it is to predict which technologies will have negative impacts on human life. But we urge that guidelines are established at both international and national levels to set limits on the augmenting neurotechnologies that can be implemented, and to define the contexts in which they can be used — as is happening for gene editing in humans.

 

プライバシーの捉え直し

 
AIの問題として個人データの扱いがあります。先ほどのNatureの記事でもPrivacy and consentが懸念事項として挙がっていました。個人データは本人の了承なく収集しないようにすべきだと真っ当な指摘をしていましたが、プライバシーを守りつつ有益な情報を吸い取るFederated learningというGoogleの新しい試みも紹介していました。

Protecting privacy: Federated learning
When technology companies use machine learning to improve their software, they typically gather user information on their servers to analyse how a particular service is being used and then train new algorithms on the aggregated data. Researchers at Google are experimenting with an alternative method of artificial-intelligence training called federated learning. Here, the teaching process happens locally on each user's device without the data being centralized: the lessons aggregated from the data (for instance, the knowledge that the word 'weekly' can be used as an adjective and an adverb) are sent back to Google's servers, but the actual e-mails, texts and so on remain on the user's own phone. Other groups are exploring similar ideas. Thus, information systems with improved designs could be used to enhance users' ownership and privacy over their personal data, while still enabling valuable computations to be performed on those data.


何もプライバシーの問題はAIだけではありませんね。現在の監視テクノロジーのすごさを実感させられたのが今月のNational Geographicのカバーストーリー。自分はFresh Airを聞いていてこの特集を知りました。特集のタイトルはこのようなトピックでおきまりのBig Brother。この記事では監視カメラCCTVの進んだロンドンをメインに、貿易や密猟などで使われる様々な監視カメラの現状を教えてくれ、記事の最後では衛星カメラで地球全域を追いかけられるようになっていることも取り上げています。


Technology and our increasing demand for security have put us all under surveillance. Is privacy becoming just a memory?
 By Robert Draper

In 1949, amid the specter of European authoritarianism, the British novelist George Orwell published his dystopian masterpiece 1984, with its grim admonition: “Big Brother is watching you.” As unsettling as this notion may have been, “watching” was a quaintly circumscribed undertaking back then. That very year, 1949, an American company released the first commercially available CCTV system. Two years later, in 1951, Kodak introduced its Brownie portable movie camera to an awestruck public.

Today more than 2.5 trillion images are shared or stored on the Internet annually—to say nothing of the billions more photographs and videos people keep to themselves. By 2020, one telecommunications company estimates, 6.1 billion people will have phones with picture-taking capabilities. Meanwhile, in a single year an estimated 106 million new surveillance cameras are sold. More than three million ATMs around the planet stare back at their customers. Tens of thousands of cameras known as automatic number plate recognition devices, or ANPRs, hover over roadways—to catch speeding motorists or parking violators but also, in the case of the United Kingdom, to track the comings and goings of suspected criminals. The untallied but growing number of people wearing body cameras now includes not just police but also hospital workers and others who aren’t law enforcement officers. Proliferating as well are personal monitoring devices—dash cams, cyclist helmet cameras to record collisions, doorbells equipped with lenses to catch package thieves—that are fast becoming a part of many a city dweller’s everyday arsenal. Even less quantifiable, but far more vexing, are the billions of images of unsuspecting citizens captured by facial-recognition technology and stored in law enforcement and private-sector databases over which our control is practically nonexistent.




ロンドンで監視カメラ社会を築けたのは英国では政府に対する信頼感があるからで米国では大きな政府に対するアレルギーがあると書いています。

As David Omand, the former director of the Government Communications Headquarters—one of the British intelligence agencies shown by Snowden to be collecting bulk data—put it to me: “On the whole we see our government as efficient and benign. It runs the National Health Service, public education, and social security. And thank God, we haven’t been through the experience of the man in the brown leather trench coat knocking on the door at four in the morning. So when we talk about government surveillance, the resonance is different here.”

That’s not by any means to say that a country like the United States, with its more skeptical view of big government, is wholly immune to surveillance creep. Most of its police departments are now using or considering using body cameras—a development that, thus far at least, has been cheered by civil liberties groups as a means of curbing law enforcement abuses. ANPR cameras are in many major American cities as traffic and parking enforcement tools. In the wake of the September 11 attacks, New York City ramped up its CCTV network and today has roughly 20,000 officially run cameras in Manhattan alone. Meanwhile, Chicago has invested heavily in its network of 32,000 CCTV devices to help combat the murder epidemic in its inner city.

こちらが地球全体の映像をカバーできるようにたくさんの衛星カメラを飛ばしているPlanetという会社のTEDの映像。初めて存在を知りました。



Meanwhile, Planet’s marketing team spends its days gazing at photographs, imagining an interested party somewhere out there. An insurance company wanting to track flood damage to homes in the Midwest. A researcher in Norway seeking evidence of glaciers eroding. But what about … a dictator wishing to hunt down a roving dissident army?

Here is where Planet’s own ethical guidelines would come into play. Not only could it refuse to work with a client having malevolent motives, but it also doesn’t allow customers to stake a sole proprietary claim over the images they buy. The other significant constraint is technological. Planet’s surveillance of the world at a resolution of 10 feet is sufficient to discern the grainy outline of a single truck but not the contours of a human. Resolution-wise, the current state of the art of one foot is supplied by another satellite imaging company, DigitalGlobe. But for now, only Planet, with its formidable satellite deployment, is capable of providing daily imagery of Earth’s entire landmass. “We’ve run the proverbial four-minute mile,” Marshall said. “Simply knowing it’s possible doesn’t make it any easier.”




上記の北朝鮮核開発絡みのトピックでもこのPlanetという会社が取り上げられていましたが、用途は様々で保険会社の調査にも使えるようです。敷地内の施設について申告漏れをしても衛星カメラは騙せません。

I was pondering the implications of this when a young woman showed me what was on her laptop. Her name was Annie Neligh, an Air Force veteran who now leads “customer solutions engineering” at Planet. One of Neligh’s customers needing a solution was a Texas-based insurance company. The company suspected that it was renewing insurance policies for homeowners who weren’t disclosing that they’d installed swimming pools—a 40 percent loss on each policy for the company. So it had asked Planet to provide satellite imagery of homes in Plano, Texas.

Neligh showed me what she’d found. Looking at a neighborhood of 1,500 properties, we could clearly see the shimmering shapes of 520 small bodies of water—a proportion far in excess of what the insurance company’s customers had claimed. Neligh shrugged and offered a thin smile. “People lie, you know,” she said.

Now her client had the truth. What would it do with this information? Conduct a surprise raid on the somnolent hamlets of Plano? Jack up premiums? Order images that might show construction crews installing new Jacuzzis and Spanish tile roofs? The future is here, and in it, truth is more than a kindly educator. It is a weapon—against timber poachers and burglars and mad bombers and acts of God, but also against the lesser angels of our nature. People lie, you know. The age of transparency is upon us.

英語表現的に面白いと思ったのは最後にあるlesser angels of our natureというもの。ピンカー教授はbetter angels of our natureという本を出していましたが、こちらの記事では人間の悪い面を表現しています。


 

人間は分かりやすいけど

 
ワイドショーのコメントがヘイトを煽っていると批判されていますが、人間の発言はある意味分かりやすいです。今回も「またか」という反応がありましたから。でも、これがAIによる判断だとしたら分かりにくいかもしれません。AIの決定過程がわからないブラックボックスの問題もありますが、ここでは偏見の問題を取り上げます。

Brain-computer interfaceは年初のEconomistのTechnology Quarterlyでも取り上げられましたが、昨年のNatureの記事でBrain-computer interfaceについてPrivacy and consent, Agency and identity, Augmentation, Biasという4つの懸念事項をあげています。この懸念はAIにも当てはまるそうです。

Rafael Yuste, Sara Goering, Blaise Agüera y Arcas, Guoqiang Bi, Jose M. Carmena, Adrian Carter, Joseph J. Fins, Phoebe Friesen, Jack Gallant, Jane E. Huggins, Judy Illes, Philipp Kellmeyer, Eran Klein, Adam Marblestone, Christine Mitchell, Erik Parens, Michelle Pham, Alan Rubel, Norihiro Sadato, Laura Specker Sullivan, Mina Teicher, David Wasserman, Anna Wexler, Meredith Whittaker& Jonathan Wolpaw
08 November 2017
Artificial intelligence and brain–computer interfaces must respect and preserve people's privacy, identity, agency and equality, say Rafael Yuste, Sara Goering and colleagues.

Biasの部分をYutaのざっくり訳と一緒に紹介します。

Bias. When scientific or technological decisions are based on a narrow set of systemic, structural or social concepts and norms, the resulting technology can privilege certain groups and harm others. A 2015 study12 found that postings for jobs displayed to female users by Google's advertising algorithm pay less well than those displayed to men. Similarly, a ProPublica investigation revealed last year that algorithms used by US law-enforcement agencies wrongly predict that black defendants are more likely to reoffend than white defendants with a similar criminal record (go.nature.com/29aznyw). Such biases could become embedded in neural devices. Indeed, researchers who have examined these kinds of cases have shown that defining fairness in a mathematically rigorous manner is very difficult (go.nature.com/2ztfjt9).
(偏見。科学や技術に関する決定が狭い範囲のシステムや構造、社会の考えや規範に基づいてなされた場合、その結果として生まれる技術はある集団を優遇して、別の集団を差別する可能性がある。ある2015年の研究が明らかにしたのはGoogleの広告アルゴリズムが女性に表示する求人広告は男性に表示されるものよりもずっと給料が低かったことだ。同様にProPublicaの調査で昨年わかったことは、米国の捜査機関で使用されているアルゴリズムは黒人の被告を同様の犯罪記録のある白人の被告よりも再犯の可能性が一層高いと誤って予測した。このような偏見はニューラル機器の組み込まれる可能性がある。さらに、このような事例を調査した研究者によれば数学的に厳密な方法で公正に定義することは非常に難しいそうだ)

Practical steps to counter bias within technologies are already being discussed in industry and academia. Such ongoing public discussions and debate are necessary to shape definitions of problematic biases and, more generally, of normality.
(テクノロジーに組み込まれた偏見への現実的な対応策はすでに業界や学界にて議論されている。このように一般的に議論・討論していくことは問題のある偏見、または、より広く規範について明らかにするのに必要である)

We advocate that countermeasures to combat bias become the norm for machine learning. We also recommend that probable user groups (especially those who are already marginalized) have input into the design of algorithms and devices as another way to ensure that biases are addressed from the first stages of technology development.
(我々の主張は、偏見への対抗策が機械学習において当然のことになることだ。また、被害を受けやすいユーザーグループ(特にすでに排斥されている集団)がアルゴリズムや機器の設計に提案をすることも推奨する。こうすれば技術開発の第一段階から偏見に対処できるだろう)

ここで紹介されていたProPublicaの黒人差別が反映されてしまっているソフトウエアの読み応えのあるレポートです。

by Julia Angwin, Jeff Larson, Surya Mattu and Lauren Kirchner, ProPublica
May 23, 2016

煽りコメントした人は高学歴なので読解力はあるのでしょうが、それだけでは不十分なのは彼女が明らかにしてくれています。
 

TOEICの銀ブラ問題

 


「銀ブラ」が「銀座でブラジルコーヒー」とする説は誤りとされているみたいですね。詳しい説明はリンク先で紹介されている漫画がオススメです。

雑学訂正漫画その2「銀ブラ」
ビー玉のガセと同じように初出が明確に判明している銀ブラネタ。
わざわざ正しい語源を言う人がいないせいで意外と思われるガセが広まってしまうパターン(下書き漫画でごめんなさい)

単なる笑い話で済ませられないのがSNS時代。このような根拠のない本当らしい話が広まりやすくなっていることは昨年Natureも記事にしていました。

Research on collective recall takes on new importance in a post-fact world.
Laura Spinney
07 March 2017 Corrected: 08 March 2017

Strange things have been happening in the news lately. Already this year, members of US President Donald Trump's administration have alluded to a 'Bowling Green massacre' and terror attacks in Sweden and Atlanta, Georgia, that never happened.

The misinformation was swiftly corrected, but some historical myths have proved difficult to erase. Since at least 2010, for example, an online community has shared the apparently unshakeable recollection of Nelson Mandela dying in prison in the 1980s, despite the fact that he lived until 2013, leaving prison in 1990 and going on to serve as South Africa's first black president.

Memory is notoriously fallible, but some experts worry that a new phenomenon is emerging. “Memories are shared among groups in novel ways through sites such as Facebook and Instagram, blurring the line between individual and collective memories,” says psychologist Daniel Schacter, who studies memory at Harvard University in Cambridge, Massachusetts. “The development of Internet-based misinformation, such as recently well-publicized fake news sites, has the potential to distort individual and collective memories in disturbing ways.”

実はTOEICにも「銀ブラ問題」に近いものがあります。L&R 1のPart2にある以下のやりとりです。

Can we try that Brazilian café tonight?
- I went there last week.
(今夜、あのブラジル料理のカフェに行ってみませんか。
そこへは先週行きました。)

和訳ではブラジル料理レストランとして訳していますが、Brazil coffeeの喫茶店の可能性はないでしょうか。cafezinhoは冒頭の動画でも出ていましたね。



Starbucks Brazil coffee master Vivi Fonseca explains the long-standing Brazilian coffee tradition of cafezinho. It means "little coffee" in Portuguese, but it's actually a moment to connect, chat and relax over coffee.

ニューヨークでブラジル料理のレストランを調べると以下のステーキハウスがたくさん出ました。問題を書いた人はこちらを想像していたかもしれません。



ブラジル料理レストランか、ブラジルコーヒーの喫茶店か、ニューヨークの店を調べてみるとどちらも可能性としてありそうです。



とはいっても、夜にわざわざ喫茶店に行こうと誘うよりも夕食を誘うのが普通ですよね。。しかもTOEICではCaféがレストランであるケースの方が多いですから。和訳のような解釈が自然ではないでしょうか。

Café=レストランについては別のブログで取り上げるつもりです。
 

コンコーダンスの癖

 
今回のはマニア向けの内容になっています。

新井紀子先生のツイートで以下のようなものがありました。

1月22日
が、そこで求められる人材は、AIについてリアルに、つまりどのように設計され、どのように作られ、どのように提供されているかを正しく認識している人材であってほしい、というかそうでなければならない。なぜなら、その人がいなければ大変なことになるから。

AIと比べると原始的なものですが、コーパスを分析するコンコーダンサーでも同じようなことが言えます。ちょっと重箱の隅つつきに感じられるかもしれませんが一例を挙げます。

English Journalの今月号の特集『\たった150語!/TOEICスコアが劇的にアップする 「コスパ最高」の英単語』のコラムで「ランキング上位から見るTOEICの世界」が紹介されていて、TOEICらしい語としてmailが53位になっていました。

なんでもない順位に見えるかもしれませんが、2つ問題をはらんでいます。

(1) mailにはe-mailも集計されている可能性がある

(2) Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分も集計されている可能性がある。

(1) mailにはe-mailも集計されている可能性がある

(補足追加)肝心の点が抜けていました。この特集で使用されているコンコーダンサーはハイフン付きの単語もハイフンなしとみなす場合があるので、mailと集計した時にe-mailもカウントされてしまいます。集計時にその点を考慮して調整した可能性もありますが、調整してe-mailを外してmailだけで集計したらこんなにも高い順位にならないと思います。TOEICではおおよそ7:3もしくは8:2ぐらいでe-mailの方の頻度の方が圧倒的に多いからです。まあこのあたりは現実社会を想定しても納得がいくでしょう。
(補足終わり)

日本語でメールといえば「電子メール」を指すくらいですし、英語でも同じように使われています。

(ロングマン)
mail
3 《U》 (E )メール
• I just want to check my mail.
ちょっとメールをチェックしたいんだ.
• You have mail.
メールが届いています.
同意 email
4 《C》 (E )メール(のメッセージ)
• I got a mail from him this morning.
今朝,彼からメールをもらった.
同意 email

ただTOEICにおいてはe-mail(電子メール)とmail(郵便物)は区別して使われています。もちろん西嶋先生はこのあたりはしっかりと把握されています。

address
e-mail address(メールアドレス)、 mailing address(郵送先住所)などのように、ほぼ「住所」の意味で使われている。

TOEICでのmailの使用例は以下のような感じです。

Please take a moment to fill out the following survey and mail it to us in the enclosed self-addressed, stamped envelope by May 28.
(少々お時間をいただき、下記のアンケートにご記入の上、切手が貼られた同封の返信用封筒にて5月28日までに当社へご郵送ください)

 we can send you a print version in the mail if you prefer
(ご希望に応じて印刷版を送付いたします)

TOEICの方針を反映させてe-mail(電子メール)とmail(郵便物)は区別して集計すべきかは著者の方針に委ねることになりますが、TOEICの語彙分析をしていて、TOEIC自身が分けているのですから分けるのが自然と思ってしまいます。

昨今の状況を反映して頻度もmail(郵便物)よりe-mail(電子メール)の方が圧倒的に多いですから、上位に紹介するのはe-mailの方だと主張することも可能かもしれません。

(2) Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分も集計されている可能性がある。

e-mailの使用頻度が高いといっても、少なくともYutaのテキストデータでは、Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分で使われているからなんですよね。テストの問題指示文の扱いは集計には厄介なところです。例えば今度出る銀フレでは設問に出る単語・表現を別に扱っていますね。この当たりもいい悪いではなく著者の方針に委ねられるところです。

まあ現実ではmailがe-mailの意味でも使われるようになっているようなので、保守的なTOEICに従いe-mail(電子メール)とmail(郵便物)とを区別することが「実用的」と言えるかわかりませんが、TOEIC対策的には押さえておきたいところですね。

 

こんなものかと思わないで

 
English JournalはいつもKindle Unlimitedで読んでいるんですが、3月号の特集が楽しみで今回は単品購入しました。

[3月号のお知らせ]
【特集】\たった150語!/TOEICスコアが劇的にアップする 「コスパ最高」の英単語
今や年間に200万人以上が受験する英語試験の定番、TOEIC L&Rテスト。
多くの受験者を悩ませるものの一つは、「単語」ではないでしょうか。
本特集では日韓で発刊された公式問題集から5200問をコーパス分析し、
「TOEICに頻出かつ特徴的な単語」を150に厳選!
満点ホルダーにして分析のスペシャリスト、
西嶋愉一先生の解説とともにお届けします。

Yutaも同じコンコーダンサーを使っていますし、特集のようなテキスト分析を元にブログ記事を書いているので公平な評者ではありませんが、このような方向性がもっと広まって欲しいです。西嶋愉一先生の解説を読むだけでもとても勉強になりました。

危惧するのが、今回紹介された単語を見てTOEIC学習者が知っている単語だけだから不要だとみなしてしまうことなんです。今回の特集では一般素材のコーパスと比較してTOEICで特徴的に多く使われている語を抽出しているんですが、それでも見慣れたものばかりという印象を抱いてしまわないでしょうか。

それではなぜTOEICスコアが停滞しがちなのか? その原因は特集での西嶋愉一先生のコメントにあるのではないでしょうか。

英単語は、やみくもに大量の語を学習するより、一つ一つの語についての知識を深めよう。

めったに使われない難語よりも、よく使われる語の語法をしっかり把握する方が重要だよ。

例えば見たことあるレベルではなくて、文脈から意味を瞬時に把握できるようになること、そんなことをできるようになる必要があるからでしょう。

西嶋愉一先生には今回の見出し語を倍ぐらいに増やして、各見出し語のコロケーションや語法を充実させた本を書いてもらいたいですね。今回の解説を読ませてもらって、コーパス分析で語法や文法を詳しく見ていく可能性を感じました。

まあといっても、なかなか習熟度をあげるための学習教材作りは大変なんでしょうね。Yutaも基本語の運用力を高める必要性を痛感したのはTOEIC990や英検1級を取得した後ですので。。。

 

シェイクスピアで世紀の発見か

 
ニューヨークタイムズで新刊紹介がありました。剽窃発見ソフトを使ってシェイクスピアが執筆で大いに参考にしたであろう原稿を発見したというのです。世紀の発見、数世紀に一度の発見はonce-in-a-generation - or several generationsと表現されています。

By MICHAEL BLANDINGFEB. 7, 2018

For years scholars have debated what inspired William Shakespeare's writings. Now, with the help of software typically used by professors to nab cheating students, two writers have discovered an unpublished manuscript they believe the Bard of Avon consulted to write "King Lear," "Macbeth," "Richard III," "Henry V" and seven other plays.

The news has caused Shakespeareans to sit up and take notice.

"If it proves to be what they say it is, it is a once-in-a-generation - or several generations - find," said Michael Witmore, director of the Folger Shakespeare Library in Washington.

参考にしたとされる原稿はGeorge Northによる"A Brief Discourse of Rebellion and Rebels"だそうで、この原稿で使われている表現がほとんどそのまま使われているというのです。

In the dedication to his manuscript, for example, North urges those who might see themselves as ugly to strive to be inwardly beautiful, to defy nature. He uses a succession of words to make the argument, including "proportion," "glass," "feature," "fair," "deformed," "world," "shadow" and "nature." In the opening soliloquy of Richard III ("Now is the winter of our discontent …") the hunchbacked tyrant uses the same words in virtually the same order to come to the opposite conclusion: that since he is outwardly ugly, he will act the villain he appears to be.

"People don't realize how rare these words actually are," Mr. McCarthy said. "And he keeps hitting word after word. It's like a lottery ticket. It's easy to get one number out of six, but not to get every number."

コンピュータを使用しての分析はこれまでも行われていますが、もっぱら機能語の分析による著者らしさを見出すことに使われていて、稀に使われる語の比較ではなかったそうです。

Scholars have used computer-assisted techniques in the humanities for several decades. Most of that scholarship, however, uses function words such as articles and prepositions to create a "digital signature" of a writer that can be used to identify them as author or co-author of another work, rather than using comparatively rare words to locate a source.

新書でも以下のような本があります。前のブログで取り上げたはずですが内容はすっかり忘れてしまいました(滝汗)


さらに類似性の裏取りとして、15-17世紀に渡る文献を確認したりしたそうです。

To make sure North and Shakespeare weren't using common sources, Mr. McCarthy ran phrases through the database Early English Books Online, which contains 17 million pages from nearly every work published in English between 1473 and 1700. He found that almost no other works contained the same words in passages of the same length. Some words are especially rare; "trundle-tail" appears in only one other work before 1623.

素朴にGeorge Northって誰だ?と思うのですが、『プルターク英雄伝』を英訳したThomas Northの親類だとか。『プルターク英雄伝』はシェイクスピアの種本として有名ですので、そのつながりで原稿が見出されたのでしょう。

Mr. McCarthy found a reference to the manuscript by George North, a likely cousin of Thomas, online in a 1927 auction catalog, which noted it would be "extremely interesting" to compare certain passages with Shakespeare. He and Ms. Schlueter scoured libraries and archives for a year before enlisting the help of a manuscript detective, who studies rare documents and traced it to the British Library, which had purchased it in 1933. (The manuscript was filed under an obscure shelf mark, which made finding it difficult.)

In 1576, North was living at Kirtling Hall near Cambridge, England, the estate of Baron Roger North. It was here, Mr. McCarthy says, that he wrote his manuscript, at the same time Thomas North was there possibly working on his translation of Plutarch.

The manuscript is a diatribe against rebels, arguing that all rebellions against a monarch are unjust and doomed to fail. While Shakespeare had a more ambiguous position on rebellion, Mr. McCarthy said he clearly mined North's treatise for themes and characters.

剽窃検知ソフトによる世紀の発見と見出しにあると、コンピュータ分析によって人間が見落としていたものを見つけたような感じもしますが、この本を事前に読んだWitmore氏は冷静に受け止めています。

Those techniques may only be the “icing on the cake,” said Mr. Witmore, who briefly examined an advance copy. “At its core, this remains a literary argument, not a statistical one.” The book contends that Shakespeare not only uses the same words as North, but often uses them in scenes about similar themes, and even the same historical characters. In another passage, North uses six terms for dogs, from the noble mastiff to the lowly cur and “trundle-tail,” to argue that just as dogs exist in a natural hierarchy, so do humans. Shakespeare uses essentially the same list of dogs to make similar points in “King Lear” and “Macbeth.”

*******

Whatever its influence, Mr. Witmore said, the find suggests that while scholars may have exhausted print sources, there may be other unpublished manuscripts that inspired the Bard that remain to be discovered.

シェイクスピアの創作に影響を与えた未発見の原稿がまだまだあるかもしれません。
 

考えるべきこと

 
どんな社会にしたいのか?、かっこいいことを言うのは可能ですが、世界平和のために戦争だって起こせるんですから冷静な見極めも必要でしょう。

流石にロシアゲート問題の後ではザッカーバーグのこのスピーチを額面通りに受け止めるのは難しくなっていますが、スキャンダルの影響を受けてない日本ではこのスピーチの説得力は今だにあるかもしれません。



May 25, 2017 | Popular

 2017年05月27日 14時57分 JST | 更新 2017年06月15日 22時04分 JST

Now, years later, I understand that *is* how things work with no sense of higher purpose. It’s up to us to create it so we can all keep moving forward together.

Today I want to talk about three ways to create a world where everyone has a sense of purpose: by taking on big meaningful projects together, by redefining equality so everyone has the freedom to pursue purpose, and by building community across the world.


そして今、何年もたって、私は、それは「より大きな目的意識」がない時に起きる自然なことなんだということがわかりました。そういう「目的感」を作れるかどうかは自分たち次第なんです。それがあればみんな一緒に前に進んでいくことができる。

今日、僕は世界に「目的感」を持ってもらうための3つの方法についてお話します。

その1・一緒に大きくて意味のあるプロジェクトについて語ること

その2・”平等性”を再定義して誰もがその目的に参加する自由を持てるようにすること

その3・世界規模のコミュニティを創り出すこと

です。

ロシアゲートで分断を助長して金儲けした「お前が言うな」状態になっている今は、以下のようなコラムのように手厳しい意見も大きく取り上げられるようになっています。


There is nothing wrong with doing well, especially if you are changing the world. Innovators are rightly celebrated. But there is a problem with presenting your prime motive as philanthropic when it is not. Mr Zuckerberg is one of the most successful monetisers of our age. Yet he talks as though he were an Episcopalian pastor. 

“Protecting our community is more important than maximising our profits,” Mr Zuckerberg said this month after Facebook posted its first ever $10bn quarterly earnings result — an almost 50 per cent year-on-year jump.

When a leader goes on a “listening tour” it means they are marketing something. In the case of Hillary Clinton, it was herself. In the case of Mr Zuckerberg, it is also himself. Making a surprise announcement that Mr Zuckerberg would be having dinner with an ordinary family is the kind of thing a Soviet dictator would do — down to the phalanx of personal aides he brought with him. 

This is not how scholars find out what ordinary families are thinking. Nor is it a good way to launch a political campaign. 


 成功することには何の問題もない。世界を変えているのであれば、なおのことだ。イノベーターは当然、称賛されている。だが、自分の一番の動機を、事実に反して慈善として描くことには問題がある。ザッカーバーグ氏は、今の時代にマネタイズ(収益化)に最も成功した人物の一人だ。だが、自分があたかも(リベラルなことで知られる)米国聖公会の牧師かのように話す。

 「我々のコミュニティーを守ることは、利益の最大化よりも重要だ」。ザッカーバーグ氏は今月、フェイスブックが四半期決算で初めて100億ドルの売上高を計上した後にこう述べた。前年同期比で50%近い増収だ。

 指導者が「リスニングツアー」と称して国民の声を聞く視察に出る時、それは何かを売り込むことを意味する。大統領選挙に出馬したヒラリー・クリントン氏の場合、売り込むものは自分自身だった。ザッカーバーグ氏の場合も自分自身だ。ザッカーバーグ氏が一般家庭で夕食を取るというサプライズの発表は、ソ連の独裁者がやりそうなことだった。実際、大勢の側近が同行したところまで同じだ。

 これは、一般的な世帯の考えを知るために学者が採用する方法ではない。また、政治運動を開始する良い方法でもない。

どんなAI社会にしたいのか?と問う時には、どの企業もカッコイイことを言うでしょう。でも実際にどうなっているのかも厳しく見るようにしないといいように食い物にされちゃうんでしょうね。
 

(雑感)AI社会到来に向けて

 
新井紀子先生の新刊『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読みました。東ロボのプロジェクトをある程度追いかけていた人にはおなじみの主張ですがより詳細に知ることができます。

AIとは何か、どのように対処していくべきかを本質的なレベルで語ってくれていますが、東ロボのプロジェクトのおかげで抽象的にならずに理解できるようになっています。この方の主張をYutaなりにまとめる以下になるでしょうか。

AIとは確率と統計に過ぎず、意味を理解している訳ではない。

AIにはできない意味を理解することを、人間でもできない人が多い。

AI社会が到来する中、読解力の養成が急務である。

新井先生の危機感からするとまずははじめの第一歩として「読解力の養成」への流れを作りたいのかもしれませんが、せっかちなYutaとしては以下のように考えたくなるのです。

AIとは確率と統計に過ぎず、意味を理解している訳ではない。

AIに意味を付与するのは人間である。

どのようなAI社会を構築していくべきか。



もちろん新井先生にそのような関心がないわけではありません。このTEDの動画を本でもあげていましたし、Twitterでもこのような問題への関心を示しています。

1月22日
私は、今AI界隈で最も求められている人材は、法哲学者と倫理学者だと思っている。なぜなら統計的AI解決が、近代法が基盤としてきた、意志・責任・所有の全部を揺らがせるからだ。詳細は「ロボットと生きる社会」でほぼすべてお話した

1月22日
が、そこで求められる人材は、AIについてリアルに、つまりどのように設計され、どのように作られ、どのように提供されているかを正しく認識している人材であってほしい、というかそうでなければならない。なぜなら、その人がいなければ大変なことになるから。

1月22日
そのような危機意識、渇望感があまりに強いため、本日の一連のツイートには言葉が過ぎた点もあったかもしれない。が、私が読んだものは、やはり残念の二文字でしか表現のしようがない。でも、そこでやめるべきだった。

1月23日
ITさらにAIは人々の経済だけでなく感情も隅々まで管理し、分別し、搾取することを当然の合理的目標としています。搾取する側、人をバラバラにする側は、そこに使う技術と効果と合理性を熟知しています。たとえば、ティールやザッカーバーグ。だからこそ、アメリカの大半の冨を独占できる。

1月23日
それと戦うには何が必要でしょうか?問題意識でしょうか?いいえ違います。
戦うための理論と方法論です。その理論構築のためには、まず戦う相手の技術及びその裏で運用されている数学、そしてそのエラーの性質等を熟知するだけでなく、それに対するひりひりするようなリアルな危機意識が欠かせません

1月23日
その「冷静かつ正確な問題把握(技術把握)」と「ひりひりするような危機感」こそが、今、哲学者と倫理学者に求められる資質である、と私は思います。
以上です。

ちょうどマイクロソフトがこれからのAI社会に向けて電子書籍を出しました。Yutaが興味があるのはこの方向性です。

Jan 17, 2018  |   Brad Smith, President and Chief Legal Officer, and Harry Shum, Executive Vice President of Microsoft AI and Research Group


How do we ensure that AI is designed and used responsibly? How do we establish ethical principles to protect people? How should we govern its use? And how will AI impact employment and jobs?
AIが責任ある形で作られ、使用されるためにはどうすればよいでしょうか?人々を守るための倫理基準をどのように確立すればよいのでしょうか?AIの利用基準をどう統制すべきでしょうか?そして、AIは雇用と職業にどのような影響を与えるのでしょうか?

ここでマイクロソフトが人文科学の必要性を訴えたことが少し話題になりましたが、これは「AIに意味を付与するのは人間である」という文脈で捉えるべきだと思います。

All of this leads us to what may be one of the most important conclusions of all. Skilling-up for an AI-powered world involves more than science, technology, engineering and math. As computers behave more like humans, the social sciences and humanities will become even more important. Languages, art, history, economics, ethics, philosophy, psychology and human development courses can teach critical, philosophical and ethics-based skills that will be instrumental in the development and management of AI solutions. If AI is to reach its potential in serving humans, then every engineer will need to learn more about the liberal arts and every liberal arts major will need to learn more about engineering.

これらの点は最も重要な結論へと結びつきます。それは、AIによる世界のためのスキルの獲得には、科学、テクノロジ、工学、数学以外の要素も必要ということです。コンピューターがより人間に近くなるにつれ、社会科学や人類学が今まで以上に重要になるでしょう。言語学、文芸、歴史、経済学、倫理、哲学、心理学、人格形成などの科目によって、AIソリューションの開発と管理で重要になる哲学的・倫理的なスキルを教育することができます。AIが人類に最大限貢献できるようにするためには、すべてのエンジニアが一般教養をより深く学び、すべての一般教養学部の学生がより深く工学を学ぶことが必要になります。

別に新井先生の著書やプロジェクトの意義に疑問を呈したいわけではなく、Yutaの興味がどこにあるのかという雑感でした。
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック



FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR