Posted at 2022.08.16 Category : 未分類
今回は、下記の記事でも取り上げている駐英ロシア大使館のツイートを考えてみたいと思います。
JSF軍事/生き物ライター 8/16(火) 12:00
この記事では日本語が変というのと、広島の原爆写真で使われていたものが長崎のものだったということで日本人が作ったツイートではないと推測しています。
またロシア大使館のスクリーンショット画像にはザポリージャ原発の写真の右に「Hiroshima after …」と、被爆した神社の鳥居の写真が貼られていますが、実際にはこれは広島の写真ではなく、長崎の山王神社の写真です。
このブログで見ていくのは、原爆の被害イメージとして長崎の山王神社の写真が海外ではインパクトを持っているという点です。日本だと広島なら原爆ドーム、長崎なら浦上天主堂かなと思うのですが、海外だと鳥居があった方が日本であることが連想しやすいためか、この写真がよく使われている感じです。例えば以下の本では表紙に使われています。
ちなみに以前取り上げたのですが、この鳥居は原爆を生き延びたものの後にトラックがぶつかって倒れてしまい撤去されてしまっているようです。こちらの動画では3分あたりから広島は広島ドーム、長崎はこの鳥居を映しています。
本の表紙に使われるようなインパクトがあるためか、こちらの記事でも冒頭にこの神社の写真が使われています。やはり海外の人にとってはイメージしやすい写真なのでしょう。
Aug 05, 2022 at 12:49 pm
本と記事のたった2例ではありますが、この鳥居の写真は、広島と長崎の両方を含めた日本での原爆被害を示す役割を果たしている感じです。でもそうなるとこの写真が広島での被害と勘違いも起こりやすくなるかもしれません。
どちらもDaily Mailという英国のタブロイド紙ですが、広島というキャプションをつけてしまっています。
By JOHN HALL FOR MAILONLINE
PUBLISHED: 11:45 GMT, 6 August 2015 | UPDATED: 12:55 GMT, 6 August 2015
By DAILY MAIL REPORTER UPDATED: 10:08 BST, 15 March 2011
「広島と長崎を混同するとはけしからん」となるかもしれませんが、日本人にとってもこの鳥居はものすごい有名というわけではないので長崎の写真とはわからない人もいるかもしれません。
英語学習者は英語運用力を上げることを優先すべきなので、深入りすべきではないですが、たとえ同じ事象でも受け止め方に差異が起こりやすいことは自覚的でありたいです。
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