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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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冬将軍は英語では?

 


昨日は冬将軍に攻め込まれた日本。東京での感覚では一昨日の強風が一番手強かったですが。。。

たまたま読んでいたForeign AffairsにGeneral Winterという言葉が。英語でも同じように使われていました。


The Swedes were neither the first nor the last European army to suffer the ravages of “General Winter” on Russia’s frontiers. Exacerbated by the vast expanse of the Eurasian landmass, winter fighting there has often proved to be the downfall of great armies. For centuries, this phenomenon has often worked to Russia’s advantage, as a succession of powerful militaries have succumbed to inadequate equipment, deficient supply lines, and poor preparation. But as Russian President Vladimir Putin’s war in Ukraine enters the harshest months of the year, there are many indications that this time it may be Russia, rather than its adversary, that suffers the worst consequences.

この記事は、ナポレオンやナチスを撃退してくれた冬将軍ですが今回はロシア軍に不利に働くのではないかというものでした。面白く感じたのはフィンランドの冬戦争に負けたソ連ですが、反省点をその後のナチスに生かした(フィンランドの真似をすることも含めて)という点でした。

この言葉を紹介してくれる記事がありました。圧倒的に詳しく勉強になります。

異国の侵入を幾度も撃退したロシアの冬の守り神
冬になると、テレビ番組の天気予報・気象予報で「冬将軍の到来」というフレーズをよく耳にする。この「冬将軍」とは一体どんな人物で、どんな意味・由来があるのだろうか?

「冬将軍」をネットで調べていくと、すぐにそれがロシアに由来する用語であることが分かる。ロシアと冬将軍の関係とは?簡単にまとめてみた。

先に結論から言えば、冬将軍とは、ロシアにおける冬の厳しい気候を擬人化したキャラクター。ナポレオンを破った1812年のロシア戦役後に初めて用いられたとされる。

リンク先では初出のイラストも見ることができます。

写真:冬将軍を用いた1812年出版の風刺画(出典:University of Washington Libraries ワシントン大学図書館デジタルコレクション)

この風刺画の下には「GENERAL FROST Shaveing Little BONEY」とタイトルがつけられており、この「General Frost(ジェネラル・フロスト)」が、今日における「冬将軍」の語源・由来とされている。

「Little BONEY(リトル・ボニー)」とはナポレオン1世のこと。冬将軍は下半身が獣の半人半獣のキャラクターで描かれているのが神話的で興味深い。

こういう日本語を英訳する時に処理方法が分かれます。意味を伝えるか、字面をそのまま伝えるかです。ジーニアスとウィズダムはそれぞれの立場に立っていました。

(ジーニアス)
冬将軍 
harsh winter
冬将軍が到来した
Harsh winter has come.

(ウイズダム)
ふゆしょうぐん 冬将軍
‘General Winter’; Jack Frost.
▶冬将軍がやって来そうだ
It feels as though Jack Frost is coming.


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Roshamboは日本起源だった

 


Youtubeを見ていたら、Roshamboって言葉が出てきたのですが、なんてことはないジャンケンのことでした。上の動画でも説明してくれています。この動画はジャンケンを使ったチームゲームです。こういう生活単語は辞書に載ってなかったりしますが、ネット時代になって調べるのが簡単になりました。

(ジーニアス)
róck, páper, scíssors
グーパーチョキ
Let’s play rock, paper, scissors.
じゃんけんしよう.

Roshamboの起源を教えてくれるのは、界隈では有名なZen Zimmerさん。Zen Zimmerさん登場のポッドキャストの内容を紹介してくれている記事です。

By Shaunacy Ferro May 18, 2016

In some circles, the decisive game of Rock, Paper, Scissors goes by another name: roshambo. In the U.S.,the term is more commonly used on the West Coast, especially in northern California. 

Roshamboよりも面白く感じたのは、アメリカで広まったのはジャンケンポンからという記述です。

Zimmer says that the Comte de Rochambeau had no involvement with the game of Rock, Paper, Scissors. Versions of the game originated in China as far back as 1600 before spreading to Japan, where it was called “Jon Ken Pon.” The Japanese game eventually spread to Europe in the early 20th century, and made it to the U.S. in the 1930s.

Because the San Francisco area has long been home to a large population of East Asian immigrants, it’s likely that kids playing the early version of Rock, Paper, Scissors became familiar with the Japanese name Jon Ken Pon. 

世界は広いようで狭いんですね。記事元のポッドキャストは以下です。

How an American Revolutionary War figure spawned a new name for a very old game.
By Bob Garfield, Mike Vuolo, and Ben Zimmer

 

機械翻訳なら明記すべき

 


全豪オープンでこれまで異次元の強さを見せているジョコビッチ。

昨日 16:19

しかし、最新のライバルからのジョーク(「彼はケガをしているように見えるか?」)が、セルビアの怒りを誘いました。「私の体の問題を疑う者は、どうぞ、そうしてください。しかし、私の怪我が問題視されるのはおかしい。過去に他のテニスプレーヤーが批判を浴びたとき、彼らは本質的に被害者だったのだ。でも、いつも私がふりをしている...』

なんか違和感がありますよね。特に「セルビアの怒りを誘いました」の箇所は英語を読み慣れている人なら、恐らく繰り返しを避けるためにThe Servianとでもしたのではと推測したくなります。「最新のライバルからのジョーク」の部分も「直近の対戦相手」ではないでしょうか。



Mirrorの記事では対戦相手だったデミノーの下記コメントが怒りを買ったとあります。動画では7:05あたりから。ジョコビッチの反論はセルビアメディアに語ったので、冒頭の動画にはありませんでした。

Today I was out there on court against him. Either I'm not a good enough tennis player to expose that, or it looked good to me. He was just too good in all aspects.

あいにく元ネタはイタリア語の記事みたいでしたが、DeepLに入れると今回の記事にそっくりの日本語が。。。

PUBLISHED 01/24/2023 · UPDATED 01/24/2023
Una battuta del suo ultimo rivale (“Ti sembra infortunato?”) ha però scatenato la rabbia del serbo: “Chi dubita dei miei problemi fisici, continui pure a farlo. E’ buffo, però, che vengano messi in discussione i miei infortuni, mentre quando altri tennisti in passato hanno manifestato alcune criticità erano essenzialmente vittime. Ma io sono sempre quello che finge…”.

(DeepLでの翻訳)
しかし、最後のライバルに言われたひと言(「ケガをしているように見えるか」)が、セルビアの怒りを誘った。しかし、私の怪我が問題視されるのはおかしい。過去に他のテニスプレーヤーが批判を浴びたとき、彼らは本質的に被害者だったのだ。でも、いつも私がフリをしている......』。

英語記事で該当箇所と思えるものがありました。

Sasa Ozmo January 23, 2023

“I leave the doubting to those people – let them doubt,” he said in Serbian to his country’s media. “Only my injuries are questioned. When some other players are injured, then they are the victims, but when it is me, I am faking it. It is very interesting… I don’t feel that I need to prove anything to anyone.

この英語の最後の部分を人間が訳してみました(笑)

私が怪我した時だけ疑問を持たれる。他の選手が怪我した時は、怪我人として扱うのに、私の場合は怪我のふりをしているとなる。面白いね。何かを他の人に証明する必要は感じないね。

機械翻訳を使ってもいいけどせめて明記して欲しいですよね。それと、わざわざ文句を言う記事を書いておきながらなんですが、機械翻訳を全否定すべきでもないと感じます。コアな部分はしっかり通じていますから。

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