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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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Ravenのなぞなぞ

 

ユリイカ 2015年3月臨時増刊号 総特集◎150年目の『不思議の国のアリス』ユリイカ 2015年3月臨時増刊号 総特集◎150年目の『不思議の国のアリス』
(2015/02/02)
高山宏、巽孝之 他

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今年はアリスがAlice's Adventures in Wonderlandが出版されて150年にになるようです。アリスの7章A Mad Tea Partyはこのブログでも取り上げたことがあります。



A Mad Tea Partyの訳ですが、「はちゃめちゃなお茶会」(島本薫さん)「気がふれ茶った会」(高山宏)なども、言葉遊びを反映したものになっています。

A Mad Tea / Partyと区切ると音がリズミカルになりますので、それを反映させた山形浩生さんの「キチガイお茶会」もすごいなと思います。昭和2年の菊池寛と芥川竜之介による『アリス物語』でも「気違ひの茶話会」となっています。

なぜMadがつくのかについてはWikipediaの「帽子屋」の項で説明があります。

成句
帽子屋は三月ウサギと同様、「帽子屋のように気が狂っている」 (mad as a hatter) という、当時よく知られていた英語の慣用句を元にキャロルが創作したキャラクターである。この表現はより古い言い回しの「mad as an adder」からの転訛とも考えられるが、それとともに当時の現実の帽子屋は、帽子のフェルトの製造過程で使われる水銀(フェルト地を硬くするために当時使われていた)のためにしばしば本当に気が狂ったということもある。水銀中毒の初期症状である手足の震えは当時「帽子屋の震え」と呼ばれており、やがて舌がもつれ、さらに症状が進むと幻覚や精神錯乱の症状が起こった。現在のアメリカのほとんどの州やヨーロッパの国々には水銀の使用を禁じる法律がある。



(ポーのThe Raven(大鴉)が1845年でAlice's Adventures in Wonderlandが1865年です)

この章で登場するなぞなぞWhy is a Raven Like a Writing Desk?については説明をしてくれているサイトもたくさんあるようですが、取り上げている内容はどれもだいたい同じです。

Why is a Raven Like a Writing Desk?
The answer to this famous riddle is, of course, that neither one is made of cheese.

Actually, this riddle is designed to be nonsensical, and according to its author, Lewis Carroll, he never intended for there to be any real answer to the question: “why is a raven like a writing desk?” The entire point of the riddle is that it has no answer, although numerous people have come up with creative interpretations of the riddle.

(Wikipedia)
帽子屋のなぞなぞ
「狂ったお茶会」のはじめのほうで、帽子屋はアリスに「カラスと書き物机が似ているのはなぜ?」("Why is a raven like a writing desk?") というなぞなぞを投げかける。アリスはしばらく考えても答えがわからずに降参するが、帽子屋や三月ウサギは自分たちにもわからないと答え、結局答えのない問いかけであったということがわかる。この本来答えのないなぞなぞは、ヴィクトリア朝の家庭の中でその答えをめぐってしばしば話題になり、1896年の『不思議の国のアリス』の版のキャロルによる序文には、後から思いついた答えとして以下の回答が付け加えられた。

"Because it can produce a few notes, though they are very flat; and it is nevar put with the wrong end in front!"
(訳)なぜならどちらも非常に単調/平板 (flat) ながらに鳴き声/書き付け (notes) を生み出す。それに決して (nevar) 前後を取り違えたりしない!

「決して」は正しい綴りは"never"であるが"nevar"とするとちょうど"raven"(カラス)と逆の綴りになる。しかしこのキャロルのウィットは当時編集者に理解されず、"never"の綴りに直されて印刷されてしまった(キャロルはこれを訂正する機会のないまま間もなく亡くなっている。このキャロルの本来の綴りは、1976年になってデニス・クラッチによって発見された)。


何気に見たYoutubeの動画では、never backwardsがRavenでalways forwards(for words)なのがWriting Deskだという説明でした。



なかなか論理的な説明で、キャロル本人の説明よりも説得力を感じます。
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