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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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遠いアメリカ

 
町田市の町田市民文学館ことばらんどで「常盤新平-遠いアメリカ」の展覧会を見てきました。アメリカ文化が憧憬の的だった時代が戦後すぐにあったのだと実感できる展覧会になっています。インターネットのない時代にどうやって翻訳をしていったのか、今の僕には想像すらできません。無料ですが、常盤さん所蔵の雑誌やペイパーバックなども展示してあり、充実した内容になっています。町田付近にお住いの方は是非。

英語学習者として気になるのが、翻訳家としての常盤新平さんのレファレンス。展覧会では以下のような資料が展示してありました。

リーダーズ英和辞典(研究社)
ランダムハウス・ウェブスター アメリカ英語辞典(桐原書店)
imidas;外来語 略語辞典(集英社)
アメリカの風物(研究社)
アメリカ地名辞典(研究社)


私の「ニューヨーカー」グラフィティ私の「ニューヨーカー」グラフィティ
(2013/09/25)
常盤新平

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前のブログで紹介させてもらった記事を改めて紹介します。今週は雑誌ニューヨーカーが90執念記念号を出していました。上記の常盤さんの本も合わせて読んでみようと思います。

2012年01月08日(日) 茂木 崇
総合誌が軒並み不振の時代に高級誌「ニューヨーカー」はなぜ100万部の部数を誇れるのか


常盤はレムニックの手腕を評価し、『銀座旅日記』(筑摩書房、2011年)にこう記している。

2011年11月14日号
 「「『ニューヨーカー』なんか読んじゃって、気どっちゃって」と言われる。でも読みごたえのある雑誌だ。取材が綿密で情報が正確、信用できる。四十年以上も購読して、最近ようやくこの週刊誌のおもしろさがわかるようになった。老後の楽しみがもう一つ見つかったようだ。レムニックの編集には外連味(けれんみ)がまったくない。洋書店でこれを手にするとき、老いたる胸が躍る」(156ページ)




ポッドキャストでも90年の歩みを振り返っています。

FEBRUARY 16, 2015
Out Loud: Ninety Years of The New Yorker

BY THE NEW YORKER
The first issue of The New Yorker was published in February of 1925, ninety years ago this month. In celebration of our anniversary, David Remnick, the magazine’s editor, hosts a special episode of Out Loud in which writers and editors revisit New Yorker history, share memories, and discuss how the tone and direction of the magazine have evolved since its founding editor, Harold Ross, first envisioned a publication of “gaiety, wit, and satire.”

現編集長のDavid RemnickはFresh Airに登場していろいろ語っていました。イラク戦争の大量破壊兵器について書いてしまったことを公開しているとしています。イラク戦争でアブグレイブの虐待を暴いたのもこの雑誌でしたね。



David Remnick Looks Back On Tough Decisions As 'The New Yorker' Turns 90
FEBRUARY 18, 2015 2:45 PM ET

今週号の目玉はなんといってもアップルのデザイナージョナサンアイブを特集した記事でしょうか。

Profiles FEBRUARY 23, 2015 ISSUE
The Shape of Things to Come
How an industrial designer became Apple’s greatest product.

BY IAN PARKER

90周年の記念号の小説に選ばれたのは村上春樹でした。ひとつのブランドになっているんですね。『女のいない男たち』の「木野」が掲載されています。

Fiction FEBRUARY 23, 2015 ISSUE
Kino
BY HARUKI MURAKAMI


90周年の振り返り記事もありますし、今号は「買い」の号ですね。英語学習者がTea Partyのように知的関心ゼロの内向きの人が多くなっている今、このような雑誌を通して関心を外に向ける学習者が一人でも多く生まれて欲しいです。
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