Posted at 2015.03.22 Category : 未分類
イトルだけだとスコア至上主義批判かと思われるかもしれませんが、そうではありません。読書に慣れていない人は読んだ内容が頭に入ってこないことに落ち込むかもしれませんが、わかんなくてもガンガン数をこなしていくことも時には大切なのです。とりあえず絶対量をこなさないと質的変化は起きません。
事あるごとにケチをつけて申し訳なく思いますが、一冊の本をしっかりやり遂げるというのは短期間でテストのスコアを最大限高めるには有効ですし、しっかりとした基礎力・運用力をつけることにも有効でしょう。でも、それだけだと次のレベルになかなか進めないものなのです。TOEICブログが出始めてからあと少しで10年経とうとしていますが、洋書をガンガン読めるようになった人がどれだけいますか?松本道弘の英語道は年間100冊が初段の目安にしていたと思います。
まあ、作家になるためのアドバイスなので、ちょっとずれているかもしれませんが、村上春樹がMonkeyで作家に必要なこととして、 「とくに年若い時期には、一冊でも多くの本を手に取る」こと、「自分が目にする事物や事象を、とにかく仔細に観察する習慣をつけること」をあげていました。以下多くの本を読む必要性を語っているところの抜粋です。
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とくに年若い時期には、一冊でも多くの本を手に取る必要があります。優れた小説も、それほど優れていない小説も、あるいはろくでもない小説だって(ぜんぜん)かまいません、とにかくどしどし片端から読んでいくこと。少しでも多くの物語に身体を通過させていくこと。たくさんの優れた文章に出会うこと。ときには優れていない文章に出会うこと。それがいちばん大事な作業になります。小説家にとっての、なくてはならない基礎体力になります。目が丈夫で、暇があり余っているうちにそれをしっかりすませておく。実際に文章を書くというのもおそらく大事なことなのでしょうが、順位からすればそれはもっとあとになってからでじゅうぶん間に合うだろうという気がします。
40代になるといろいろなことで忙しくなりますので、読書時間は限られてしまいます。まずは、内容理解よりも冊数にこだわることで読む習慣をつけていくことはとても大事なことです。
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