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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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次は動詞特急で

 
TOEIC学習を真剣にしているかどうかの一つの目安に「自動詞と他動詞」という話にピンとくるかがあるでしょう。まあ、ネイティブとか英語好きの人は「自動詞と他動詞」に自覚的でなくても楽にTOEICの問題は解けてしまうんですが。。。

「自動詞と他動詞」とか「動詞の語法」のようなものもいいのですが、Yutaの主関心であるコンテクストやコロケーションを主眼において動詞を考えてみるのも、特にライティングやスピーキングなどのアウトプットを目指す場合には大切になってくるでしょう。そんなところに関心のある方にぴったりの本が出ていました。

理系のための英語最重要「キー動詞」43 
600超の例文で独特の用法を完全マスター!


科学英語攻略のバイブル! シリーズ10万部突破!
基本動詞の「理系的」活用法がわかる!


「正確に読む」にも「的確に書く」にも動詞が要。「このデータが証拠となる」はprovideで表現するのが正解。「方法やプロセスの特徴」を述べるにはinvolveを使う。同じ「合う」でも、fitとmatch、accommodateはどう使い分ける? 議論に不可欠なassume、「説明や定義」で活躍するbe動詞から、条件が「有利に働く」favor、分析を「受ける」subjectまで。辞書では見つからない意味・用法がわかり、科学英語の読み書きに必要な英語力が身につく「超実践的」活用辞典。

この本はあくまで科学の英語についてなのですが、以下のような問題意識には共感を覚えました。

本書は,2つの例題を通して見た,① provide のような理系英語においてきわめて重要な動詞で,しかも理系的用法において日本人が苦手とする動詞や,② address のように使用頻度は低くても,初学者にとって,意味をとることさえ難しい動詞を43 取り上げ,それらの使い方について詳しく解説した本である。

 本書ではこれら43 の動詞を,科学論文を書いたり正確に読みこなしたりするための,「最重要キー動詞」と位置づけ,次のような視点から書かれている。

① 各動詞が,特に理系英語のジャンルにおいて「何を表現するために」「どのような場面で」使われるのかを明らかにした。その結果,読者の頭の中で適切な使用場面と英語の動詞の結びつきが強化され,キー動詞を使いこなせるようになる。

② 各動詞の主語にはどのような名詞がくるか,また,他動詞の場合,目的語にはどのような名詞がくるのかを,具体的に,また類型化できる場合には類型化して説明した。専門的にはcollocation(連語関係)と呼ばれるもので,それを知ることで,各キー動詞と相性のよい単語を同時に身につけることができる。


プロローグの部分で以下のように分類していましたが、理系英語の部分をTOEICに変えて編集された本を見てみたいです。TOEICkerも含めて普通の英語学習者は無関心かもしれませんが。。。

①理系英語でよく使われ、用法が日本人にとって難しい動詞:たとえばprovide, involve
②使用頻度が高く、理系英語で重要な動詞:apply, produce
③使用頻度は低いが、日本人がほとんど使えない動詞:たとえばaddress, favor


この本の最初の動詞はprovideなんですが、TOEICでは通常の人を主語にする用法と無生物主語の用法のどちらも同じくらい使われていました。

(人が主語のケース)
Visitors must sign in at the security desk and provide photo identification in order to obtain visitor passes.

(無生物主語のケース)
The train is expected to provide a significantly less expensive alternative to driving.

The commuter train will provide convenient access to the central shopping district.


こういう無生物主語で、動詞provideをこのように使える日本人学習者は少ないでしょうね。TOEICからの用例を学ぶことによって、アウトプットにも活かせるようになるというのが理想的な学習でしょうか。

動詞は語法だけでなく、主語は何をとるか、目的語は何をとるかという視点も面白いものです。appreciateという動詞がTOEICではIかweの1人称で使われることがほとんどだと先日のブログで書きましたが、そういう点も意識しながら動詞を学んでいけばアウトプットとインンプットという垣根もとりはらえるのではないかとおも思うのです。今回の記事のついでに、昔やっていたブログで書いたものを再掲させてもらいます。

(仮説)1人称が圧倒的に多い表現

今回お話するのは、小説や記事のように描写や伝聞で伝えることの少ないTOEICの出題範囲に限ったもので、英語全般に一般化できるものではないと思います。

まず確認しておきたいのは、TOEICでは、会話や問い合わせのメールなど当事者同士のやりとりが多いので、自然と使われる主語はIやweなどの一人称が多くなります。以下がheやsheと比べた場合のものです。もちろん、Masako called in sick this morning.のような人名が主語になることも多く、heやsheはパート1での描写表現に登場することが多いのでこれは本当にざっくりした傾向にすぎないのですが、ただ違いは明白ですよね。



ただ、このような傾向だけでなく、ほぼ主語がIとweに限定される表現があることも関係しているかもしれません。公式問題集を見てみると以下に大別できそうです。


感想や意見を伝える

感謝や謝罪を伝える

目的を伝える


感想や意見を伝える

I think we should reconsider the original plan. 

I need to make ten copies of this report.

I understand we need a new assistant.
I look forward to hearing from you.


I’m sure you will have great vacation.

I’m glad to hear that. 

I’m sorry you can’t attend the ceremony.
I’m afraid she’s out of the office.




感謝や謝罪を伝える

I appreciate your feedback.

I apologize for the mistake.



目的を伝える

I'm calling to let you know that we need to reschedule tomorrow's meeting.

I am writing in response to your e-mail of December 15.

I am pleased to welcome Camille Raynes, last year’s award winner. 

I am happy to inform you that your order was shipped today.


もっぱら1人称しかないのもたくさんあるのですが、動詞thinkやneedのように2人称でもよく使われるものもあります。当事者同士のやり取りの間で、相手の考えやニーズを探るときに使われれる感じです。

What did you think of yesterdays’ workshop?

How many do you need?

感想や意見は、自分のこと、相手のことを聞くことはあっても、「彼や彼女はどう思っているか」と語るケースは少ないからかもしれません。というか第三者の考えを代弁することはなかなかできませんからねえ。ですから、彼や彼女が主語になるケースは動作表現が多いいのではないでしょうか。まだ調べていないのではっきりしたことは言えませんが。。。

いつものように大発見というよりも、当たり前のことを追認したにすぎない話なのですが、「感想や意見を伝える」「感謝や謝罪を伝える」「目的を伝える」はコミュニケーションには不可欠の要素でもありますね。1人称で使われる表現を意識すること、また、どんな表現があるかしっかり学んで自分でも使えるようにすれば、英語の表現力は格段にアップするに違いありません。

TOEICはいつだって批判、侮蔑の対象になっていますが、今回ご紹介した表現を使いこなせることができていれば、そこそこのコミュニケーションはできるはずです。問題の周りをグルグル回ることをやめて、学習の切り口を変えれば、コミュニケーションに役立てることができるに違いありません。


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