fc2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

『ふしぎの国のアリス』のunbirthdayをどう訳すか

 


物議を醸し出したディズニーのツイッター。unbirthdayの訳ですが、この語はコリンズやオックスフォードの辞書には載っていました。

(コリンズ)
unbirithday
noun(British, humorous)
1 any day other than one's birthday
2 (as modifier) ⇒ “an unbirthday present”
Word Origin
C19: coined by Lewis Carroll in Through the Looking-Glass


(Wikipedia)
An unbirthday (originally written un-birthday) is an event that is typically celebrated on any or all of the 364 (365 on leap years) days in which it is not the person's birthday. It is a neologism coined by Lewis Carroll in his Through the Looking-Glass, giving rise to "The Unbirthday Song" in the 1951 Disney animated feature film Alice in Wonderland.

豆知識としては、Through the Looking-Glassがソースで、ディズニーの映画は不思議の国のアリスと鏡の国のアリスの二つをまとめたものなんですよね。

前のブログで取り上げた話題ですが、詩人のアーサービナードさんはunbirithdayのナンセンスな響きを生かそうと「誕じゃない日」と訳されています。

(15)絵本『ふしぎの国のアリス』のunbirthdayをどう訳すか

アリスの翻訳は嫌っていうほどある。20ぐらい出ている。結局、他の人の翻訳を読まないで、原作とこの絵本と綱引きして訳してから、そのあとにその翻訳を見てみたら、「非誕生日」と「不誕生日」が多かった、つまんないよね。会話で使えないよね。「誕生日じゃない日」「誕生しない日[び]」、北村太郎という詩人はカタカナで「アンバースデイ」と逃げています。ディズニーのアニメでは「なんでもない日」としていて、いちばん良いかもしれないけれど、Unbirthdayのbirthdayと綱引きしている単語の面白さは消える。クイズはみなさんがどう訳すかという。翻訳は決まっていない。英語は決まっていないですよ、訳は。教科書に載っているのは決まっているように見えるけれど、なにひとつ決まっていない。おもしろかったらこっちの勝ち。良い訳はいくらでも作れるはずだから、その可能性を授業にどう取り入れるかがポイント。僕の訳を読んで終わりにしますが、アリスが行くと、いかれ帽子屋は一人でパーティをやっている。

大きな椅子の後ろからパッと、
グリーンの帽子をかぶった赤毛の男が飛び出してきました。
「いらっしゃい、帽子屋だい。
俺の『誕じゃない日パーティ』へようこそ」と声を張り上げました。
アリスが「あの、それって誕生日パーティのことでしょう?」と恐る恐る言うと、「ちがうよ。誕生日っていうのはたしか年に1回しかやってこないだろう、それじゃぁ面白くないから、俺は『誕(たん)じゃない日(び)パーティ』を開くんだ。そうすれば年に300と、たしか64日ぐらい出来るんだよ」
「あら、そういえば私も誕(たん)じゃない日(び)だわ。」
アリスが言うと、いかれ帽子屋は
「お誕(たん)じゃない日(び) おめでとう」と
ティーカップに紅茶を注いでアリスに差し出しました。
「オタクのお誕(たん)じゃない日(び)を盛大に祝うために俺は得意の歌を歌いましょう。」
いかれ帽子屋は大きく息を吸って歌い出しました 


今年は『不思議な国のアリス』の出版から150周年。今回の件がこの名作をもう一度味わう方向にいけばいいですね。
スポンサーサイト



Comment


    
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック



FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR