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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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「クジラ構文」について

 
「クジラ構文なんかレアな構文を学ぶことの意義」をアンチ受験英語派が口に出すと、決まって受験英語絶対肯定派は「ほ〜らこんなところにもクジラ構文が!」「ここにも!」「あちらにも!」と山ほど実例を持ち出して事態の収束を図ろうとする感じですよね。

高校を卒業して20年以上経った自分は、受験英語がどういうものか、記憶にほとんどないのでよくわからないのですが、ナチュラルスピードの英語が聞き取れない、簡単な単語の言い回しが出てこない、TOEIC900とってもしゃべれない、といった問題に触れられないのは残念です。この部分がまさに受験英語絶対肯定派の先生たちも苦手な部分でしょうに。

Mother’s Dayという映画予告編を例にとってもいいんですが、こういうのを普通に聞き取れることができる人はTOEIC高得点者でも厳しいのが現状ですよね。。。



基本動詞makeも柔軟に使われています。

1分30秒あたりから
Do you have kids?
Career keeps me busy.
Who should I make it out to?


(ウィズダム)
make A out
3 «…宛てに/…のために» A〈請求書小切手書類など〉を(正式に)作成する, 書く «to/for»
▸ make the check out to the Red Cross
赤十字宛てに小切手を切る.


かっこいい言葉もこんな感じに簡単に言えますが、日本人の英作文だとこうスッキリとはなかなか書けないですよね。

1分50秒あたりから
We’re not who the world thinks we are. We decide who we are, when we want and who we want to know.

まあYutaの思っている問題に誘導させているだけかもしれませんが、「クジラ構文」批判は基礎的な内容の習熟度・運用度を優先させるべきではないかという問題に読み替えることもできるのではないでしょうか。Yutaとしては英語学習は2段階で、普通の人は段階1だけでもいいんじゃないかと思っています。

段階1 基本語の習得を優先させ、習熟度を高めるようにする。→TOEICのような教材

段階2 より難しい内容のものに挑戦→英検1級やTOEFLのような教材

國弘 正雄さんが『國弘流英語の話しかた』で理解するまでの労力を1としたら習熟する労力は9ぐらいかかるというようなことを書かれていました。段階1のようなことを学校教育で実践しようとするとカリキュラム上も難しいでしょうから、今回のYutaの話も現場を知らない「きれいごと」にすぎないかもしれません。

ただ、英語学習なんて制度に頼らなくてもできるんですから、各自でやってしまえばいいんですけどね。特に、仕事で英語を使わざるを得ない人はまずは「段階1」の学習を優先させないと実践でなかなか使えないですから。

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Comment

No Title

TOEIC990で受験英語時代は伊藤和夫派でした

このビデオはエイリアンもテロリストも出てこない日常の一コマですが、3割も聞き取れません。しかし、TEDの講義は分かります。内容が知的で難しい方がよくわかります。それでいいと思います。日常会話を聞き取れるようにしようって目標、当たり前のように思えて設定が間違ってると思いますね。一番難易度の高いものをもってきて、受験英語批判みたいなことをする人が目立つように思うね。

2016.03.30 | アル[URL] | Edit

Re: No Title

アルさん、
コメントいただきどうもありがとうございます。
アルさんは以下のように考えていらっしゃるようですね。

映画に出てくるような日常会話>>>>>>受験英語

でも今回のブログで指摘してみたかったのはまさにそのような考えでした。
語彙や構文だけでみれば以下のようになるはずです。今回の予告編はほとんど難しいものは使われていませんから。

受験英語>>>>>>映画に出てくるような日常会話

それなのになぜ我々は聞き取れないのでしょうか? こういうものの習得には受験英語的な勉強とは違ったアプローチが必要なのではないでしょうか?

簡単なレベルの表現を聞き取れて、自分も語れるようにしないと電話会議とかの参加も難しいんですよね。会社で英語を使う人は違ったアプローチがあってもいいのではないかという問題意識で今回のブログを書かせてもらいました。

もちろんアルさんのように目的意識がはっきりして、このような英語力の習得は必要ないと割り切る態度も必要でしょうね。どうもありがとうございました。

Yuta

2016.03.30 | Yuta[URL] | Edit

    
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