fc2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

読解力とは?

 

AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?
湯浅誠  | 社会活動家・法政大学教授
11/14(月) 19:57

AIは意味を読み取ることができないというAIの限界を示す一方で、意味を読み取る読解力が我々にあるのかという問題意識はドキッとさせられます。キーワードとパターンを覚えて後は確率で正解するやり方だと近いうちAIに凌駕されてしまうというのです。先月の記事ですがこの記事以外にもいろいろなところで新井教授はこのような警鐘を鳴らしています。

読解力をどのように測定したのか。読解力を測定するテストはどういうものか。国立情報学研究所のプレスリリースにあったものを抜粋します。教科書の文章を基に3文程度の説明を正しく理解できるか測定するようです。こちらは比較的簡単なもの。


仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アメリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
 
オセアニアに広がっているのは(   )である。
A ヒンドゥー教
B キリスト教
C イスラム教
D 仏教


次は正答率が低かったもの。Yutaも正答できましたが時間がかかりました(汗)

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、 形が違うセルロースは分解できない。
セルロースは(  )と形が違う

A デンプン
B アミラーゼ
C グルコース
D 酵素


問題文は教科書から選んでいるそうですが、教科書を選んだ理由は以下の通りです。あまりトピックの背景知識の有無に左右されない読解力を測定したいようです。

教科書から出題文を選んだ理由
教科書は指導要領に従い、中高校生が初めて読んでわかることを念頭に置いて書かれており、文部科学 省による検定を経ています。このことから、「初見で読んで理解できるべきドキュメント」の代表として 挙げられるべきものでしょう。また、各科目から万遍なく出題文を選ぶことで、分野の得意・不得意に依存しない読解力を測ることができます。一方で、出題文の記述を理解できない生徒の割合が極めて高い例も散見されることは事実です。RST の結果を教科書会社や文部科学省にフィードバックすることにより、 より理解しやすい教科書作りに役立つことを願っています。


ここで興味を持ったのは「読解力」を具体的に説明してくれている点。別のプレスリリースで詳しく書いてありました。

【別紙資料 1】 リーディングスキルテストで測る読解力とは
「リーディングスキルテスト」(RST)とは、教科書や新聞、マニュアルや契約書などのドキュメントの意味および意図を、どれほど迅速かつ正確に読み取ることができるかの能力を測定するために国立情報 学研究所 社会共有知研究センターが考案したテストです。
文章(テキスト)と図表から成る初見のドキュメントを、人がどのように読解するかについては、いま だ解明されていない部分が多く残されていますが、少なくとも次のようなプロセスが含まれると考えられ ています。
1. 文節に正しく区切る。(例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。)
2. 係り受けの構造を正しく認識する。(例:美しい水車小屋の乙女。→美しいのは「乙女」である)
3. 述語項構造や接続詞を正しく解析する。(「誰が」「何を」「どうした」のような構造を正しく認識する)
4. 照応関係を正しく認識する。(例:私はハンカチを落とした。それを彼は拾った。→「それ」は「ハンカチ」である)
5. 日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推論によって、未知の用語の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。(語レベルのマッピング)
6. 日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推 論によって、未知の関係や概念の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。(文構造レベルのマッピング)
7. 既存の知識と新たに得られた知識に対して、論理推論を働かすことにより、実世界に関するさらなる知識を獲得する。
8. 得られた多くの情報間の重要度を適切に付与する。特に、与えられた観点において、また問題解決の上で必要な情報を適切に取捨選択する。
9. 同様のことを、図やグラフ等、ほかの論理的表象手段についても実行できる。
10. テキストと図やグラフで表していることの同一性を実世界の意味を介してチェックすることができる。
11. 以上の各処理において誤りがないかをメタな視点からモニタリングして修正する。


1から4までは文法・構文を踏まえて文章を読めているか、5以降は文章を理解し、実世界と関連付けられるか。また、それを基に推論を働かせるかというところまで見ようとしているようですね。やっぱり読解力は文法的な理解を踏まえているようですが、だからといって文法用語に通じることではないでしょう。「係り受け」や「述語項構造」なんて耳慣れない用語の知識と日本語の文章が読めるとは比例関係にあるとは限らないからです。

TOEICの場合もこのくらいの項目に分けられれば学習者のどこに問題があるのか容易に分かりそうです。
スポンサーサイト



Comment


    
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック



FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR