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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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どうやって気持ちを込めるのか?

 
Yutaはもともと背景知識の重要性を訴えているタイプなので、そのバイアスがかかったエントリーになっています。結論から述べれば、常識や創造力などを総動員して深く理解していくことしかないと思っています。

春巻まややさんという方のツイートがRTされていたのを見かけました。

洋書の場合、精読=わからない単語を調べて読むこと、になるのなんでだろう。それは言葉を勉強してるっていうだけで、例えば小説の精読なら、物語の舞台となっている土地や文化、自然環境、時代や政治的状況といった話の背景にあるものを理解しながら読んでいくことだと思う。

この方のツイートはTOEICとは無関係と思ってしまうかもしれませんが、感情移入できるよう少しでも深く理解しようとすればTOEICでも同じようなことをする必要があるのではないでしょうか。

例えばL&R問題集2で取り上げたPomodoroレストランを開いたシェフの話です。この記事の書き出しは次の通りです。

Chefs Roberto Bianchi and Antonio Conti have been preparing Italian cuisine for Londoners for the past ten years. Now they have opened their first restaurant outside the city.

次のパラグラフでThis successful pair own three restaurants in the West End of London.とあることで、ロンドンの中心街で複数のレストランを経営しているシェフが郊外にレストランを出したことがわかりました。このWest Endから新しいレストランのある郊外のWeybridgeまでは電車や車で1時間ほどかかるようです。銀座で成功したレストランが東京郊外に出店するとすれば地元では話題になりそうですよね。

ただ、イタリア南部のカプリ島近くで育って“He carefully prepared dinner every night using old family recipes.”と語っており、レストラン名もPomodoroというイタリア語でトマトというありふれた食材にちなんでつけたことから、お高くとまったレストランではないんだろうなとも想像できます。

まあこれはYutaの妄想も入ってしまっているかもしれませんが、このように細部の理解を深めていけば自然と感情も湧いてくるものです。このような理解を経ずに気持ちを込めようとすれば単なるオーバーリアクションのテンプレ演技になってしまうことでしょう。

L&R問題集1のパート6に製薬会社のトップの交代を告げるニュースがありました。新しいトップについて以下のように説明しています。

Qiao, who currently resides in Basel, begins working in Zurich on 28 November.

Basel とZurichなら車で1時間ほどなので、もしかしたら11月以降もBaselから出勤するかもしれません。でもこれがGenevaに住んでいたらZurichまで3時間以上かかるようなので引越しでもしなければ無理だなと想像できます。

問題を解くだけならこのような固有名詞は地名であることがわかれば十分です。でも上記で示したようにBaselとGenevaだったら読み取る上での気持ちは変わりますよね。

TOEICの場合は、架空の場所をもとに作られたものも多いので、なかななか細部の理解を積み上げるのは難しいのかもしれません。それに、このような理解はスコアを取るための取り組みの後にすべきなので後回しにされてしまうでしょう。

ただ、気持ちを込めるとか、当事者意識を持って英文に触れるとかを主張するならこのような細部の理解をおろそかにすべきではないはずなんです。まあ、Yutaは多読派なんで、このような分析的な読みをすべての素材に勧めたいとは思わないんですが、公式問題集のような徹底的にやりこむべき素材に対しては手持ちの知識を総動員したこのような取り組みはしてもいいのではと思います。蛇足になるかもしれませんが、このような読みの力は、日本語で仕事をする際にも生きてくるので、「役立つスキル」でもあります。
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