FC2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

コンコーダンスの癖

 
今回のはマニア向けの内容になっています。

新井紀子先生のツイートで以下のようなものがありました。

1月22日
が、そこで求められる人材は、AIについてリアルに、つまりどのように設計され、どのように作られ、どのように提供されているかを正しく認識している人材であってほしい、というかそうでなければならない。なぜなら、その人がいなければ大変なことになるから。

AIと比べると原始的なものですが、コーパスを分析するコンコーダンサーでも同じようなことが言えます。ちょっと重箱の隅つつきに感じられるかもしれませんが一例を挙げます。

English Journalの今月号の特集『\たった150語!/TOEICスコアが劇的にアップする 「コスパ最高」の英単語』のコラムで「ランキング上位から見るTOEICの世界」が紹介されていて、TOEICらしい語としてmailが53位になっていました。

なんでもない順位に見えるかもしれませんが、2つ問題をはらんでいます。

(1) mailにはe-mailも集計されている可能性がある

(2) Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分も集計されている可能性がある。

(1) mailにはe-mailも集計されている可能性がある

(補足追加)肝心の点が抜けていました。この特集で使用されているコンコーダンサーはハイフン付きの単語もハイフンなしとみなす場合があるので、mailと集計した時にe-mailもカウントされてしまいます。集計時にその点を考慮して調整した可能性もありますが、調整してe-mailを外してmailだけで集計したらこんなにも高い順位にならないと思います。TOEICではおおよそ7:3もしくは8:2ぐらいでe-mailの方の頻度の方が圧倒的に多いからです。まあこのあたりは現実社会を想定しても納得がいくでしょう。
(補足終わり)

日本語でメールといえば「電子メール」を指すくらいですし、英語でも同じように使われています。

(ロングマン)
mail
3 《U》 (E )メール
• I just want to check my mail.
ちょっとメールをチェックしたいんだ.
• You have mail.
メールが届いています.
同意 email
4 《C》 (E )メール(のメッセージ)
• I got a mail from him this morning.
今朝,彼からメールをもらった.
同意 email

ただTOEICにおいてはe-mail(電子メール)とmail(郵便物)は区別して使われています。もちろん西嶋先生はこのあたりはしっかりと把握されています。

address
e-mail address(メールアドレス)、 mailing address(郵送先住所)などのように、ほぼ「住所」の意味で使われている。

TOEICでのmailの使用例は以下のような感じです。

Please take a moment to fill out the following survey and mail it to us in the enclosed self-addressed, stamped envelope by May 28.
(少々お時間をいただき、下記のアンケートにご記入の上、切手が貼られた同封の返信用封筒にて5月28日までに当社へご郵送ください)

 we can send you a print version in the mail if you prefer
(ご希望に応じて印刷版を送付いたします)

TOEICの方針を反映させてe-mail(電子メール)とmail(郵便物)は区別して集計すべきかは著者の方針に委ねることになりますが、TOEICの語彙分析をしていて、TOEIC自身が分けているのですから分けるのが自然と思ってしまいます。

昨今の状況を反映して頻度もmail(郵便物)よりe-mail(電子メール)の方が圧倒的に多いですから、上位に紹介するのはe-mailの方だと主張することも可能かもしれません。

(2) Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分も集計されている可能性がある。

e-mailの使用頻度が高いといっても、少なくともYutaのテキストデータでは、Questions 181-185 refer to the following e-mails.の部分で使われているからなんですよね。テストの問題指示文の扱いは集計には厄介なところです。例えば今度出る銀フレでは設問に出る単語・表現を別に扱っていますね。この当たりもいい悪いではなく著者の方針に委ねられるところです。

まあ現実ではmailがe-mailの意味でも使われるようになっているようなので、保守的なTOEICに従いe-mail(電子メール)とmail(郵便物)とを区別することが「実用的」と言えるかわかりませんが、TOEIC対策的には押さえておきたいところですね。

スポンサーサイト

Comment


    
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック



FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR