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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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白水社がスゴイ

 
ポーランドについて学んでいるときに、オルガ・トカルチュクという作家の存在を知りました。Flightsという作品で今年の国際ブッカー賞を受賞したそうです。

Interview
Claire Armitstead
Fri 20 Apr 2018 12.00 BST Last modified on Sat 21 Apr 2018 23.09 BST


2008年の作品で本国でもベストセラーとなり文学賞も受賞しているそうですが、英訳されるよりも先に2014年に白水社から日本語訳が出ていたんですね。

わたし/人体/世界へ向かって──116の〈旅〉のエピソードが編み上がる、探求と発見のめくるめく物語。『昼の家、夜の家』の作家が到達した斬新な「紀行文学」。ポーランドで最も権威ある文学賞《ニケ賞》受賞作。

これだけでもスゴイのですが、ポーランド関係ではNorman DaviesによるRising '44: The Battle for Warsaw (English Edition)なんかも訳されていました。ワルシャワ蜂起博物館に行った時に英語版を買ったのですが、まだ読めていません(汗)

(八月一日)午後五時、赤白の腕章をつけた威勢のよい若者たちのグループが計画どおりにドイツ軍の拠点を襲撃し、守りを突破して侵入し、爆弾を投げ込んだ。通りにはまだ市民が残っていた。飛び交う流れ弾に当たって倒れる市民がいた。……最初の戦闘で犠牲になった人数は二五〇〇人、その八〇パーセントが国内軍の兵士だった。これはノルマンディー上陸作戦の初日に当たるDデーに連合軍が失った人命とほぼ同数である……[「蜂起開始」より]

「胸が締めつけられる…史上最大の英雄的な悲劇」アントニー・ビーヴァー推薦! 現代史の必読書
一九四四年八月一日、ワルシャワで蜂起したポーランド国内軍(AK)は、圧倒的なドイツ占領軍を相手に二ヶ月にわたって激しい市街戦を展開したが、十月三日、最終的にドイツ軍に降伏した。その間、英米を中心とする連合国からは十分な支援が得られず、ヴィスワ川東岸まで迫っていたソ連軍は対岸の蜂起を傍観した。二十万人の市民が犠牲となり、八十万人が強制収容所に送られたといい、ワルシャワは完全に破壊され、瓦礫と化した……。
「ワルシャワ蜂起」には、第二次大戦を戦った英米など連合国、ドイツ、ソ連の三者の複雑な関係が集約的に表れており、東欧諸国が戦後にたどることになる運命を占う結節点でもあった。まさに二十一世紀を左右した戦いであった。
本書は、欧州大戦全般を俯瞰しながら、ポーランド史の文脈に「蜂起」を位置づける。肉声が伝える臨場感にあふれ、抵抗運動の真実に迫る決定版! 
著者は中欧・東欧地域専攻の英国の歴史家で、とりわけポーランド史の権威。

それ以外にも有名どころの本も翻訳しているんですね。



さらにはスコット・アンダーソンの中東のるポタージュも翻訳しているとは。こちらは2年前にニューヨクタイムズマガジンに載った時にこのブログでも取り上げました


英語学習者がこういった本を英語で読めるようになるのは遠い道のりで、英語講師レベルになっても無理なのようです。ですからこういった翻訳書の存在はありがたいですね。

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