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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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決して大げさではない

 


ニューヨークタイムズの動画でファシズムの警告をしている哲学の教授がいました。

How fascism works
One  Mythic past
Two  Sow division
Three  Attack the truth

まあこれは最近出した本HOW FASCISM WORKS - The Politics of Us and Themのプロモーションの一環でしょうか。



書評の冒頭にもあるように、この手の本は最近いろいろ出ていますね。

By Peter Beinart
Sept. 11, 2018

The list of Trump-era jeremiads keeps growing: “The Road to Unfreedom,” “Can It Happen Here?,” “Fascism: A Warning” and now “How Fascism Works,” a slim volume by the Yale philosophy professor Jason Stanley that breezes across decades and continents to argue that Donald Trump resembles other purveyors of authoritarian ultranationalism.

彼の警告はシンプルで、やり過ぎが普通になってしまうと気づいた時には後戻りできなくなってしまうというもののようです。

Even the reader who finds much to admire in Stanley’s book may still wonder why he employs the term “fascist” so freely. In his epilogue, Stanley offers an answer. Citing a 2017 study in the journal Cognition, he observes that “judgments of normality are affected both by what people think is statistically normal and what they think is ideally normal.” Thus, if American politicians routinely associate Latino immigrants with murder and rape, Americans may grow less outraged by such accusations simply because they occur so often. Stanley supports this scholarly insight with a personal one, from his grandmother, a German Jew who wrote about the way Jews in Berlin psychologically accommodated themselves to Hitler’s rule as late as 1937: “We were still able to leave the country; we could still live in our homes; we could still worship in our temples; we were in a Ghetto, but the majority of our people were still alive.”

これはニーメラーのナチスへの反省に近いものがあります。この言葉はアメリカのホロコースト記念博物館にもあるようですね。アメリカの場合communismではなくsocialismが使われてるんですね。

(Wikipedia)
"First they came ..." is a poem written by the German Lutheran pastor Martin Niemöller (1892–1984). It is about the cowardice of German intellectuals following the Nazis' rise to power and subsequent purging of their chosen targets, group after group. Many variations and adaptations in the spirit of the original have been published in the English language. It deals with themes of persecution, guilt and responsibility.

The best-known versions of the speech are the poems that began circulating by the 1950s.[1] The United States Holocaust Memorial Museum quotes the following text as one of the many poetic versions of the speech:[2][3]

First they came for the socialists, and I did not speak out—
     Because I was not a socialist.

Then they came for the trade unionists, and I did not speak out—
     Because I was not a trade unionist.

Then they came for the Jews, and I did not speak out—
     Because I was not a Jew.

Then they came for me—and there was no one left to speak for me.

正直、「またこの手の本か」、「ファシズムという言葉を使うのは安易ではないか」と思ってしまうのですが、政治の現状はまさになし崩しの状況を示しているようです。

2018.10.17 朝日新聞 Globe

「ズルすれば権力を取れる」懸念
「議会制民主主義の場合、選挙では敵と激しくぶつかり合っても、その後で敵と議会で交渉しなければならないものですから、厳しく攻撃しつつも一線は越えないマナーがかつてあったのです。例えば、『選挙民との一対一の対話が大事だからあまりメディアばかりに頼った選挙はやめましょう』とか。「マーケティングの手法を選挙に堂々と使うのは遠慮しよう」とか。ところが、そこに『別に法律には違反していないでしょ』とマナーを気にしない人たちが出てきてやりたいことをやれば、確かに選挙だけは強い。ただ、『選挙で勝てばすべてを得られる』というシステムにはなっていないので、『選挙は強いけど他の面は弱い』といったジレンマに直面せざるを得ません。逆に『選挙で勝つと何でもできますよ』というルールや社会通念になってくると、選挙に勝つことだけに特化したグループがうまく立ち回る可能性はありますね」

――ボールを後ろで回すかどうかはともかく、「これ以上はやっちゃいけませんよ」という暗黙の了解がある中で、あえてそれをやってくる政治勢力がポピュリズムだとすると、権威主義とか独裁とかにどこかで通じるのではと思えます。安倍政権にもそのような要素がうかがえるように見えるのですが。
「その通りだと思います。『民主主義のあり方を問うのが本来のポピュリズムの役割なのだ』といくら言ったところで、実際にやっている人は、権力を取ることが目的なのですから。その目的が悪いわけではありませんが、その際『ズルはしないでね』というシステムができていればいいのだけど、『ズルをすれば権力が取れますよ』という仕組みになっていれば、当然ながら『国民の皆様のために、と権力を取るまでは言って、取ってしまえば何とでもなる』という事態が大いに起こり得ます。日本でも、これまでは『そんなことは起こり得ない』と思っていたことが、なし崩し的に起きているように思えます」 
「ヨーロッパの極右も、戦略的に『ここまではOKでここから先はアウト』というぎりぎりの線を一生懸命突いてきた歴史があります。ぎりぎりを突くと何が起きるかというと、『ここまではセーフ』というラインがじりじりと後退してしまう。私が研究しているオーストリアを例に挙げると、ナチス時代のスローガンや歴史認識を極右がストレートに言うと、最初は袋だたきに遭う。だからいったん引っ込めて、少しずつぎりぎりのところを出していく。そうして三十年経ったら、以前袋だたきに遭ったようなこと以上のことを言っても、『それはヒトラーとは違う』と許される現状があるです。依然として声を上げる人もいるのだけど、『そういうもんだよね』と思う人も増えてきた。かくして、2000年にハイダー率いる右翼『自由党』が参画した連立政権誕生の時には大もめにもめたのですが、同じように右翼参画の連立政権が昨年発足した際には、有権者がある程度許容したのです」
「オーストリアでハイダーが20%取っていたころは『民主主義への警告』と言っていられたかも知れませんが、今のように大統領選で49%取るようになると、もうそんなことは言っていられないと思いますね」

確かに決まりを守らない、相手の利益を軽視し自分の利益を最大限にする、などは面倒くさいことをしなくて済むし、自分がやるには都合がいいですし、楽ですよね。。。
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