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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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こたつとみかん

 


こたつが使われなくなった今、若い子にとってはどうかはわかりませんが、日本人にとってはみかんと言えばこたつですね。それでは、みかんはアメリカやイギリスにとってはどんなイメージなのでしょうか。こういうイメージは辞書を引いても載っていないことが多いです。



English JournalはAmazon Unlimitedでフォローしているので1ヶ月遅れになってしまっていますが、11月号は漫画原作者で西郷隆盛の漫画も原作したSean Michael Wilsonさんのインタビューに「へえ〜」と感心させられました。

詳しくはインタビューを読んでいただきたいのですが、Wilsonさんが薩摩と聞いてまず思い出話をしてくれて、子供の頃のsatsuma mandarinについて語ってくれました。みかんがsatsumaと呼ばれることがあるのは知っていましたが、Wilsonさんにとってはクリスマスと結びつくもので、日本史を知るきっかけとなるものでした。

「さつま」と日本人が聞けば、食べ物は「さつまいも」か「さつま揚げ」を連想するでしょうが、英語では「みかん」になるというのも面白いです。同じ言葉を聞いても連想するものが違うケースがある(同じケースもありますが)、これも試験対策の学習では見落とされやすいものです。

(オックスフォード)
satsuma
a type of small orange without seeds and with loose skin that comes off easily
Word Origin
late 19th cent.: named after the former province Satsuma, in SW Japan.



Wikipediaにもクリスマスとミカンについて触れてくれていました。

(Wikipedia)
ウンシュウミカン
その他の地域のミカンにまつわる事柄[編集]
アメリカでは温州ミカンは「サツママンダリン」と呼ばれ、1878年にフロリダ州に移入された。温暖な南部では大規模な栽培が行われており、アラバマ州には「Satsuma」という名前の町がある。
イギリスやカナダでは年末年始に皮が固く剥け難いオレンジに替わって、ミカンを食べて家族と一緒の時間を過ごすのが100年以上前から続く伝統的な家庭での風景。そのため、ミカンはクリスマスオレンジと呼ばれている[28]。

このような話を記事の導入部に持ってきているものもあるので馴染みのあるものなのでしょうね。

by Silvia Killingsworth December 13, 2016
Hybrids be quiet, a species is talking.

My family moved around a lot, but one constant at Christmastime at my parents’ house is Satsuma mandarins—in a fruit bowl in the kitchen, or in the toe of my stocking. They come into season in November, hit the grocery shelves just after Thanksgiving and they are the best citrus by about a mile and a half.

我々日本人も「こたつにはみかん」と意識的に学んだわけではなく知らず知らずになくてはならないものになっていたはずです。ですから現地に住んでいるとなんてことのないことですが、外国語を外国で学ぶとこういう連想が起きにくいんですよね。

まあいつも書いていることですが「国内から一歩も出ずにウンタラ」の人々に決定的に欠けているのがこういう体験なんですよね。こういうのが欠けていると行間を読んだりするのが苦手になりやすく、小説なんかの物語を読んでもぴんと来ないことが多い。英語の運用力を高めるには教材を絞るのが効果的ですが、Yutaとしては浅く広くいろいろなことを学ぶことも平行して進めていってもらいたいなとも思っています。
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