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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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TOEICのうなぎ文

 
次のWikipediaの説明文ではうなぎ文は日本語特有な感じです。

(Wikipedia)
ウナギ文
日本語では、例えば食べ物を注文する際の「ぼくはウナギだ」のように、一致や属性を意味しない場合にもコピュラを用いることが多いとの指摘があり、このようなコピュラの使用をする構文を前記例文にちなんで、ウナギ文と呼ぶことがある[3]。これについては現在までにさまざまな文法的な説明がなされている。

ネットで見つけたうなぎ文の一般言語学というブログ記事ではどの言語にも見られる現象としています。英語での例をそこであげてくれています。

管見では「うなぎ文」は世界共通、ほとんど普遍的な言語現象ではないだろうか。ただそこには文法学者や教師が「ぱっと認めたくないイロジックな感じ」がある、そこがしばしば用例を否定される原因になっているのである。

英語のインフォーマントが I’m fish を自嘲した逸話。

池上氏が、ロンドン大学の食堂でグリーンバウムという偉い学者と同席した折の話である。料理を運んで来たウェイトレスが、どちらが何を注文したのか忘れて迷っているとき、この偉い学者の口をついて出た言葉が「I’m fish」だというのだ。池上氏がそのことを指摘すると、グリーンバウム氏は、照れくさそうに「あれは sloppy な(だらしない)言い方なのだ」と答えたそうである。(「明るい部屋」フランス語産業翻訳者 中井秀明氏のホームページ(リンク)の「フランス語のうなぎ文(リンク)」より)

TOEICは英語能力を測定する試験ですから、インフォーマルな言い方や新しい使われ方を避けるものでしょうが、10セットの既出問題集Test 4のパート3でうなぎ文らしきものを見つけました。

自分の座席に誰かがすでに座っているので確認するためにI think you're in my seat, 14-A?と伝えた後のやり取りで、Oh, pardon me! I'm 14-A in car six.と答えていました。

私イコール座席ではないから文法的にはおかしな文ですよね。でもこのやりとりだとMy seat is 14-A以外に読み取れないでしょうからコミュニケーション的には問題ないとETSも判断したのでしょうか。

基本的にI'mのケースでは形容詞や動詞の進行形が続くことが多いですが、それ以外ではI'mは最初に名乗る場面で使われています。

(研修会の初めに)
Welcome to the information session ... I'm Joseph Guthrie, the director.

(歯医者の受付で)
Hi, I'm Walter Lee. I have an appointment for a teeth cleaning.

たった一例でTOEICは文法を気にしていないなんて言うつもりはありません。試験なので今後も保守的な使われ方が登場するでしょう。ただ一方で、TOEICはあくまでコミュニケーションで使われている英語を大事にしているといることは言えそうです。

あとこういう例を見ると「うなぎ文って日本語特有なんだぜ〜〜」というよくある類の議論の根拠がいかにいい加減かわかります。
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