Posted at 2019.10.23 Category : 未分類
ハミングバード・プロジェクトを見てきました。マイケル・ルイスのフラッシュボーイズを翻案した作品とか。5年前に彼の本が出た時話題になりましたね。
日本の予告編では冒頭の予告編の最後の部分がカットされていました。
Yeah, just think of it as David walking onto the floor of the stock exchange, taking out the biggest slingshot ever, and bringing Goliath down to his knees.
- We're David?
Yeah! Yeah, we're David.
このブログの「ダビデとゴリアテ再び」などで紹介しているように何度も登場するお馴染みのイメージですが、日本の予告編では時間制限のためか、日本人には馴染みがないためなのか知りませんが、カットされています。
もう一つ。KansasとDorothyと言えばこのブログでも何回も取り上げている『オズの魔法使い』が連想されます。ですから、映画でもカンザスとニューヨークの間をケーブル工事している主人公たちに対して以下のように茶化して使われています。
And if you'll excuse us, we have a tunnel to dig from New York to Kansas. Mr. Simon, we never really... but we should!
- You go to Kansas now, Dorothy!
- It's Anton.
ただ、ネイティブでもコミ障的な主人公の場合はこの意味を理解しません。ですのでユーモアを理解せずドロシーではなくアントンだと答えています。まあプログラムが得意なコミ障というのはアメリカでも日本でも変わらないステレオタイプのようです。このシーンを説明してくれているブログです。
Posted on March 21st, 2019
With a shaved head, a stoop, and a manner that suggests an introvert with every move, Swedish actor Skarsgard with an always convincing American accent is as far removed from his sexy vampire Eric in HBO’s True Blood as he could be. To underline his matter-of-fact, sobersided nature, when financier Bryan Taylor (Frank Schorpion) shakes his hand and tells him, “You go to Kansas now, Dorothy,” the humorless brainiac, not getting the Oz reference, reminds the money guy that his name is actually Anton.
ウィズダムでは以下のように説明してくれています。
(ウィズダム)
Kansas
1 カンザス〘米国中部の州; 州都Topeka; ⦅愛称⦆ the Sunflower State; ⦅略⦆ Kans., Kan.; KS〙 〘郵〙
▸ We're not in Kansas anymore.
もうカンザスにいるわけではない (!田舎から都会に出てきたときや状況が一変したときに⦅おどけて⦆ 用いる; 『オズの魔法使い』のドロシーのせりふより) .
旺文社のオーレックスではBehind the Scenesというコラムでもっと詳しく説明してくれていました。このあたりは辞書の個性が出るところです。ジーニアスでは載せていないので編者が語法を優先させていることが想像できます。
Behind the Scenes
日常会話のニュアンスの一端を知る
ネイティブスピーカーにとっては周知のニュアンスを含んで、日常会話で効果的に用いられるドラマや映画のせりふ・CMのコピーなどの背景と使い方を解説しました。
Yutaは一つだけしかアプリを買えないとしたら例文の豊富なジーニアスをオススメしますが、オーレックスはもうすこし広い視野で辞書を編集していてYutaの好みに合っている辞書です。
ジュディ・ガーランドを取り上げたくなったのは、彼女の伝記映画『ジュディ』がアメリカで公開されているから。
次の記事では彼女が「LGBTQ+アイコンでもある」とも説明してくれています。
2019-10-02
『オズの魔法使い』で一躍有名になったジュディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ』が、アメリカで高評価を得ている。(フロントロウ)
LGBTQ+アイコンでもある
ジュディは1960年代のアメリカにおいて同性愛への理解を示していた数少ないセレブの1人で、同性愛が社会的に罰せられていた当時、ジュディの『オズの魔法使い』での役名からとった「ドロシーの友達(friend of dorothy)」が、同性愛者であることを隠語としてLGBTQ+コミュニティで使われた。
LGBTQ+のプライドの象徴として用いられているレインボー・フラッグは、映画『オズの魔法使い』でジュディが歌った「オーバー・ザ・レインボー」にちなんでいるという説もある。
いつも書いていることですが、英語運用能力を高める学習って視野の狭いものになりがちなのでせめてhumorless brainiacの危険性は自覚しておきたいものです。
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