fc2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

オブリビオンとワイエス

 


映画オブリビオンを観に行ってきました。以下が最新の米国ボックスオフィスです。4月公開から1ヶ月たってもベスト10に入っていますが、興行成績は伸び悩んでいるようです。

映画の感想としては、下記の動画がすべて言ってくれている感じです。過去のSFの寄せ集めという批判はできますが、このところ、アルゴ、ゼロダークサーティ、リンカーンと歴史物・ノンフィクションを中心に観てきたのでオリジナル脚本ならではの楽しみを味わうことはできました。



ニューヨークタイムズの映画評でもit’s been stitched together from bits and pieces that evoke numerous otherと寄せ集め批判をしていました。

MOVIE REVIEW
After the Apocalypse, Things Go Downhill
‘Oblivion,’ With Tom Cruise
By MANOHLA DARGIS
Published: April 18, 2013

All genre fictions build, self-consciously or not, on their progenitors. The problem with “Oblivion,” which is based on an unpublished graphic novel Mr. Kosinski wrote and used to pitch the studio, is that it’s been stitched together from bits and pieces that evoke numerous other, far better far-out tales and ideas, conceits and characters from the likes of Philip K. Dick, the Wachowskis, J. G. Ballard and Duncan Jones, specifically his elegant, elegiac movie, “Moon.” No matter how hard Mr. Cruise squares his jaw or flings his body over and against the scenery, and despite the presence of Morgan Freeman, Olga Kurylenko and Nikolaj Coster-Waldau, who trickle into the story to aid in Jack’s journey, “Oblivion” never transcends its inspirations to become anything other than a thin copy.

この映画でアンドリューワイエスの『クリスティーナの世界』が登場していました。ストーリーにほとんど絡まないと思うので、紹介してもいいのではないかと判断させていただきました。記事の最初に紹介した予告編の始めに出てくる自然の景色にも通じる、監督にとっての故郷的イメージだったのかもしれません。または、MOMAの説明にあるように困難な状況にも毅然として立ち向かう精神力に共感を覚えたのかもしれません。



Andrew Wyeth (American, 1917–2009)
Christina's World

The woman crawling through the tawny grass was the artist's neighbor in Maine, who, crippled by polio, "was limited physically but by no means spiritually." Wyeth further explained, "The challenge to me was to do justice to her extraordinary conquest of a life which most people would consider hopeless."

(枯れた草の上を這って歩く女性はメーン州の画家の近所に住んでいた。ポリオのため足が不自由なので肉体的には制限を受けているが、だからといって精神的に制限を受けているわけではない。ワイエスはさらに説明を加える。「私にとって課題だったのは、彼女の人生にとって大変な遠征を正当に扱うことでした。多くの人は希望を見いだせなかったでしょう」)

結構な言われようの映画でしたが、ワイエスのメッセージにも似た、思いの大切さを訴えかけるメッセージには共感を覚えました。
スポンサーサイト



Comment

オブリビオン

Yutaさん、こんばんわ。
私も早速公開初日に観てきました。華金レイトショーにもかかわらず最後まで寝ずに観れました。

エンパイヤビルディングからの見晴らしが私が2年前に見たものとそっくりだったので、すぐにニューヨークであることに気づけたときは嬉しかったです。

確かに焼き直し感は否めませんでしたね(笑)マイノリティレポートを初めて観た時には斬新な映画を観たなと思えたんですがね…。

ところで、初歩的な質問ですが、最後に出てきた52号って、砂漠で出くわして戦闘をして、ロープで縛っていた奴でいいんですよね?
49号の戦闘機に乗っていたトムクルーズは宇宙で消滅したってことですよね?

2013.06.03 | k2[URL] | Edit

(映画ネタバレ注意)Re: オブリビオン

k2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
おお、公開初日とはすごいですね。これから見ようとされる方がいるかもしれないと思いタイトルに追加させてSpoiler Alertを書かせていただきました。







>
エンパイヤビルディングからの見晴らしが私が2年前に見たものとそっくりだったので
かっこいい台詞ですね、うらやましいです。。。(笑)アメフトの試合、バスケのリング、ヤンキースの野球帽など、アメリカ的なものにあふれていましたね。焼き直しなのかもしれませんが(笑)、自分は楽しめました。

>最後に出てきた52号って。。。
k2さんの理解と自分も同じです。でも縛って捕らえたのなら、子供が育ってから登場するというのは納得いかないんですけどね(苦笑)。数年かけてあの場所を見つけたということなのでしょうか。。。

まあ、本物であろうとも49号や52号の複製人間であろうとも、どんな肉体に宿っても思いは変わらない、そんなメッセージだと自分は解釈しました。

2013.06.03 | Yuta[URL] | Edit

    
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック

月別アーカイブ


FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR