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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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(自分メモ)東京ブラックホールの2冊

 



コロナ禍で痛感したのは困った人を助けるべき政府の動きが鈍かったことです。オリンピック騒動でも嫌という程、旧態依然とした体制を思い知らされています。最近読んだこの2冊は、前々から「上級国民」的な人たちがちっとも庶民のことを考えてくれてはいなかったことがわかる本でした。8月15日終戦後に忙しかったのは軍の資金を闇に流すことだったなんて、「国体護持」の正体が透け透けに見えすぎです。戦争も軍だけが悪者にされていますが、軍で儲けていた企業もあったわけですよね。



戦後ゼロ年 東京ブラックホール

「政治、経済、芸能、風俗、皇制、日米関係……現代日本はすべてこの闇から生まれたのだ!!」――大根仁(映像ディレクター)


ヤミ市、隠匿物資、占領軍、地下政府、新興宗教、そして日本人立ち入り禁止の「東京租界」。焼野原となった占領都市TOKYOにいったい何が起きていたのか――。

CIA文書、GHQ検閲記録などの発掘資料を基に、19458月から翌年8月にいたる“空白の1年”を再構築する。

これまで語られなかった1年に分け入る、衝撃のノンフィクション。

20178月に放送され、話題を呼んだNHKスペシャルが待望の出版化!


【目次】

第一章 東京はパラダイス 

第二章 ヤミ市のからくり

第三章 隠匿に狂奔するエリート

第四章 だれも焼け跡暮らしを覚えていない

第五章 国家が女を“いけにえ”にした

第六章 占領軍を食う成金紳士

第七章 狂乱の「東京租界」 

第八章 踊る聖女と「ミスター天皇」

第九章 アメリカに寄生した「地下政府」

第一〇章 CIAから見た、右翼の親玉

第一一章 ヴェガスの幻、上海の夢 

第一二章 犯罪都市・地獄篇

第一三章 一九四六年五月、皇居乱入

終章 それから


*******


1964 東京ブラックホール

東京五輪が開催され、高度成長の象徴としてノスタルジックに語られる1964年。しかし、その実態はどうだったのか。膨大な記録映像と史資料を読み解き、見えてきたのは、首都の「闇」。すなわち、いまも残る、この国の欠陥だった――。


労働者搾取、格差社会、性差別、猟奇犯罪、東京一極集中、一党支配、対米依存、汚職・隠蔽、そして疫病の蔓延――。


日本中を震撼させたNHKスペシャル「東京ブラックホールII 破壊と創造の1964年」が、待望の書籍化!


1964年、膨張を続ける首都・東京。その実相がこの本であらわになる。


都民1000万の糞尿は東京湾沖合に流される

赤痢、チフス、コレラが流行する疫病都市だった

生活苦にあえぐ労働者は、みずからの血を売った

五輪マネーをめぐって汚職が激増。都庁は「腐敗の巣窟」だった

ヤクザの襲名披露で、自民党副総裁が祝辞を述べた

少年犯罪は戦後のピークに。中流家庭の子弟が凶悪事件を起こす

米軍機墜落事故が続発。ベトナム戦争は東京ではじまった

六本木・赤坂ではスパイが暗躍し、カネと情報が交換された

五輪閉幕後、戦後最悪の不況が訪れた


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