Posted at 2021.09.27 Category : 未分類
セラノスの裁判が始まり、再び大きな注目を集めています。
血液1滴であらゆる病気を発見できると謳い、のちに「虚偽」であることが明らかになったセラノス。創業者で詐欺などの罪で起訴されていたエリザベス・ホームズの裁判が、約3年を経てようやく始まった。ホームズとセラノスが描いた“夢”は成功に至る道のりにすぎないと弁護側は主張すると予想されるが、その過程で「シリコンヴァレーの文化」の問題点にも焦点が当たる可能性が高い。
BUSINESS 2021.09.21 TUE 08:00
いつも書いていることですが、外国語の運用能力をあげるには、同じ素材を何度もやって習熟度を高めることが大事ですが、背景知識がないと勘違いしやすいのも確かです。セラノスの過去記事で誤訳を見つけてしまいました。英語が原文ですが、どこだかわかりますか?
しかし検査結果は何がなんでも正しくなければならなかった。最初期のTheranosの取締役だったタイラー・シュルツ(元アメリカ国務長官のジョージ・シュルツの孫)によれば、Theranos開発の機器はたびたび不正確な結果を出し、同社の社内の品質管理基準さえ満たしていなかったにもかかわらず、当時の社長、バルワニは顧客の血液検査を続けるよう社員に圧力をかけたという。
They were right to be, as it turns out. According to former employee Tyler Schultz — a grandson of former Secretary of State George Schultz, who was among Theranos’s earliest board members — not only did Theranos’s machines often fail the company’s quality-control standards, but Balwani, then president, pressured employees to run blood tests on the machines anyway.
答えは以下の部分です。
最初期のTheranosの取締役だったタイラー・シュルツ(元アメリカ国務長官のジョージ・シュルツの孫)
former employee Tyler Schultz — a grandson of former Secretary of State George Schultz, who was among Theranos’s earliest board members
who was among Theranos’s earliest board membersは祖父にあたるGeorge Schultzにかかっています。カンマがあるのでa grandsonにかかっていると読んでしまったのでしょうか。
動画にあるようにタイラー・シュルツが若者であることがわかれば、取締役であることが不自然であることがわかります。さらに詳しく知っている方はジョージ・シュルツが取締役であることは周知のことなので英文を読み間違えることはないでしょう。もちろん背景知識に頼りすぎで、構文理解が浅くてニュアンスを取り違えることだってあるので気を付ける必要がありますので、両輪をうまく機能させるようにしていきたいです。
2019年6月30日
冒頭の豪州版60ミニッツもシリコンバレーにあったFake it till you make it文化がこの騒動を引き起こした遠因ではないかとしています。2012年のTEDでもFake it till you make itをテーマにしたものがありました。
我々英語学習者にとって英語習得はまさにFake it till you make itの世界ですので、他人事ではないです。リンカーンの言葉を肝に銘じて取り組んでいきたいです。
You can fool some of the people all the time and all the people some of the time, but you can't fool all the people all the time.
一部の人たちを常に、そして全ての人たちを一時だますことはできるが、全ての人をいつまでもだまし続けることは出来ない。
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