Posted at 2021.12.04 Category : 未分類
今年初めにビルゲイツが本を出した時、以前のブログ記事で以下のNationの記事を紹介しました。
In some ways, Gates’s book could be read as a long-winded advertisement for his investments, because he devotes many pages to promoting the need for new technologies to fight climate change.
ある意味で、ゲイツの本は彼の投資案件の長ったらしい広告として読むことができるかもしれない。彼が多くのページを割いているのは気候変動に取り組む新規テクノロジーの売り込みなのだから。
今年後半に起こったことはまさにその通りで彼の新しい財団Breakthorough Energy と各国政府と企業によるパートナーシップが次々と立ち上がっています。先程の流れでいえばイギリス政府と10月に。
Rachel Sandler2021/10/20 12:00
ビル・ゲイツと英国のボリス・ジョンソン首相は10月19日、グリーン技術を市場に投入することを目的とした5億5200万ドル規模のパートナーシップを発表した。
ゲイツは、自身が設立したクリーンエネルギー技術の商用化の加速を目指すプロジェクト「ブレイクスルー・エナジー・カタリスト」を通じて、今後10年間で2億7600万ドル(約316億円)を、グリーン水素や長期エネルギー貯蔵、サステナブルな航空燃料、大気中の二酸化炭素の直接回収技術などに投資する。この投資は、これらの技術を商業化し2050年までに英国の排出量を正味ゼロにすることを目標とする英国政府の誓約に合致するものだ。
6月にはまずEUともパートナーシップを発表していたのですが、COP26の議題もBreakthroughという言葉が使われており、ガッツリ食い込んでいるのがわかります。
36分あたりからEU委員会委員長のアーシュラさんによるスピーチではビルゲイツの名前も出しています。
Speech2 November 2021Glasgow
山下幸恵 2021年06月23日
2021年6月2日、EUはビル・ゲイツ氏が設立したBreakthrough Energyとパートナーシップを組み、2022年からの5年間でクリーンテックに最大8億2,000万ユーロ(約10億ドル=約1,070億円)の新規投資を行うと発表した。
「グリーン水素」「持続可能な航空燃料(SAF)」「直接空気回収(DAC)」「長期エネルギー貯蔵(LDES)」の4つのテクノロジーの早期商用化から始める。いずれも、規模を拡大して化石燃料ベースの既存技術と競争するには費用がかかりすぎる技術ばかりだ。
ゲイツによるこの財団が取り組んでいるのがこの4つのテクノロジーのようでどの政府と企業とやろうが同じことのようです。
Accelerating the Deployment of Clean Technologies
Catalyst will start by focusing on four critical technologies for decarbonization:
Direct air capture (DAC)
Green hydrogen
Long-duration energy storage (LDS)
Sustainable aviation fuel (SAF)
ゲイツの本のプロモーション動画をそのまま彼の財団が使っていることから、彼の財団のPR本に過ぎなかったと嫌味を言いたくなる人もいるでしょう。Yutaとして気になるのは、欧米はこの取り組みにゴーサインを出しているようですがこれらの技術の妥当性とか誰か解説しているものはあるのでしょうか。。。
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