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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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今なら440円

 


ブログでレーガンを取り上げていましたが、ドイツでの議会演説でゼレンスキー大統領が引用したのはそのレーガンのTear down this wallでした。

2022年3月17日 20:41 発信地:ベルリン/ドイツ [ ドイツ ヨーロッパ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]

 ゼレンスキー氏は「これはベルリンの壁(Berlin Wall)ではない。自由と束縛を分ける欧州中央の壁であり、それは爆弾が落とされるたびに大きくなっている」と訴えた。トレードマークとなったカーキ色の軍服Tシャツを着た大統領が画面に姿を現すと、連邦議会の議員は総立ちになって迎えた。

 大統領は「ショルツさん、壁を壊しなさい」と、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相にじかに訴えた。1987年6月にロナルド・レーガン(Ronald Reagan)米大統領(当時)がベルリンのブランデンブルク門(Brandenburg Gate)前で、「この壁を壊しなさい」と訴えた歴史的演説を想起させた。



第二次大戦の記憶も交えつつ、冷戦の終わりを予兆させるスピーチを引用して演説を締めています。

17 March 2022 - 12:02

You are like behind the wall again. Not the Berlin Wall. But in the middle of Europe. Between freedom and slavery. And this wall grows stronger with each bomb that falls on our land, on Ukraine. With every decision that is not made for the sake of peace. Not approved by you, although it may help.
When did it happen?

******

It is difficult for us to endure without the help of the world, without your help. It is difficult to defend Ukraine, Europe without what you can do. So that you don’t look over your shoulder even after this war. After the destruction of Kharkiv... For the second time in 80 years. After the bombing of Chernihiv, Sumy and Donbas. For the second time in 80 years. After thousands of people tortured and killed. For the second time in 80 years. Otherwise, what is the historical responsibility to the Ukrainian people still not redeemed for what happened 80 years ago?
And now - so that a new one does not appear, behind the new Wall, which will again demand redemption.
I appeal to you and remind you of what is needed. The things without which Europe will not survive and will not preserve its values.
Former actor, President of the United States Ronald Reagan once said in Berlin: Tear down this wall!
And I want to tell you now.
Chancellor Scholz! Tear down this wall.
Give Germany the leadership you deserve. And what your descendants will be proud of.
Support us.
Support peace.
Support every Ukrainian.
Stop the war.
Help us stop it.
Glory to Ukraine!

以前も紹介した本ですが、現在以下の本がキャンペーンでKindleで440円購入できます。このベルリンの壁のスピーチも取り上げられており、丁寧な解説や興味深いエピソードもありますので政治や歴史に詳しくない人にもお薦めできます。


 名演説を数多く残してきたアメリカの歴代大統領。その言葉には世界の情勢を動かしたり、人の心を揺り動かしたりすような力強さがみなぎっています。
 本書ではリンカーンによる「ゲティスバーグの演説」に始まり、オバマの「広島演説」までの名演説を取り上げ、1冊にまとめました。今まであまり注目されていなかったものの、歴史的に重要な演説も取り上げます。さらに、日米両首脳による真珠湾慰霊の際の言葉も、そしてトランプ新大統領の就任演説も一部掲載!
 それぞれの演説に対して詳しい背景を解説し、英語原文とその日本語訳を対訳形式で掲載します。生声も一部収録したスピーチの音声はダウンロードできるようにしました。
 歴代アメリカ大統領の演説を知ることで、アメリカの歴史、ひいては世界がたどってきた歴史も振り返ることができます。たとえば、アメリカは長らく他国に対して「不干渉主義」を貫いていましたが、これは初代大統領ワシントンが打ち出し、第5代モンローによって確立されたものでした。その国家方針を大転換し、アメリカが建国以来初めて全面戦争に参戦することになったのは1917年のこと。参戦するにあたり、議会に承認を得るために行われたのがウィルソン大統領による演説です。
 このように、世界情勢と密接につながっているアメリカの歴史。今後の世界情勢を読み解くうえでも参考となる一冊です。

そこで紹介されていたのが、Tear down this wallを盛り込んだエピソードなのですが、当初国務省とかはソ連を刺激しないように穏便に済ませようとしていたそうで、この文言も当初は反対されていて、妥協案として今回のゼレンスキーのように締めではなく、演説の途中に盛り込んだとか。本でも紹介されていたスピーチライターのこのフレーズの着想について話しているものです。反共で好戦的なレーガンが盛り込んだと思ったら、実際に住んでいる人たちの想いを反映したものだったようです。アメリカの役人は壁の生活には慣れているからと言っていたのに実情は正反対だったのです。だからこそ、今でも語り継がれる名文句となっているかもしれません。



この本は、スピーチは時に自己正当化の手段になりやすいことの危険性にも触れています。そのようなことを行うのはプーチンだけではないようです。原爆投下直後の1945年8月9日、日本が降伏する直前のトルーマン大統領のスピーチです。少なくとも広島市民にとって、民間人の犠牲は最小だったとは言えないでしょう。



The world will note that the first atomic bomb was dropped on Hiroshima, a military base. That was because we wished in this first attack to avoid, insofar as possible, the killing of civilians. But that attack is only a warning of things to come. If Japan does not surrender, bombs will have to be dropped on her war industries and, unfortunately, thousands of civilian lives will be lost. I urge Japanese civilians to leave industrial cities immediately, and save themselves from destruction.

史上初の原爆は、軍事基地である広島に落とされたと世界史に残るでしょう。(軍事基地に投下した)理由は、民間人の死者を可能な限り避けることを願っていたからです。しかし、今回の原爆投下は、これから起こることのほんの警告にしか過ぎません。日本が降伏しないのなら、日本の軍事工場に向けて何発も投下せざるを得ず、不幸にして、何千もの民間人の命が奪われることになります。日本の市民に勧告します。工業都市部から直ちに退去するように、破壊から自らを救うように。

この本では、この後、オバマ大統領が広島で演説をした際に、謝罪をしなかったものの民間人を含めた犠牲者を初めて認めたということも取り上げてくれています。今後も取り上げられるようなアメリカ大統領の名演説ばかりで、しかも440円ですから、参照用に購入されることをお薦めします。


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