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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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(続)英検問題はコピペできる

 
英検問題はコピペできる」で最初の長文The End of Maya Civilizationをしょうかいさせていただきました。
同じような内容の記事が昨年11月の雑誌Natureに登場しているのを知りました。助かることに、日本語翻訳雑誌Natureダイジェストのサイトで無料公開記事として出ていました。(ただし、閲覧には読者登録が必要です。)

この記事でも英検に登場したペンシルベニア州立大学Douglas Kennett教授が登場しています。一部を抜粋します。

マヤ文明の衰退を早めた干ばつ
Drought hastened Maya decline
Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130125
原文:Nature (2012-11-08) | doi: 10.1038/nature.2012.11780

ペンシルベニア州立大学(米国ユニバーシティーパーク)の古気候学者Douglas Kennettらは、マヤ文明圏の地理的中心にあたるベリーズ南部の洞窟で、2000年前から成長を続けている石筍を発見した。石筍は鍾乳洞の床に見られるタケノコのような形の岩石で、天井などから落ちる水滴に含まれる石灰質が沈殿して形成される。彼らはこれを分析するとともに考古学的記録も調べ、その結果、異常な降雨パターンがマヤ人の運命を決したと主張する1。乾燥した気候がマヤ文明の衰退を早めたという提案はこれまでにもあったが2,3、今回のデータほど、完全で詳細な雨量記録はない。


Drought hastened Maya decline
A prolonged dry period contributed to civilization's collapse.
Helen Shen 08 November 2012

By analysing a 2,000-year-old stalagmite from a cave in southern Belize and studying archaeological records, palaeoclimatologist Douglas Kennett of Pennsylvania State University in University Park and his colleagues argue that unusual rainfall patterns shaped the fate of the Maya people1. Other researchers have proposed that dry climate conditions hastened the Maya collapse2, 3, but the latest data provide one of the most complete and detailed rainfall records from the geographic centre of the Mayan territory.

英検の問題の一部が以下ですが、By analysing a 2,000-year-old stalagmite from a cave in southern BelizeというNatureの説明がBy analyzing a rock formation in a cave in Belizeとrock formationと比較的簡単な表現に書き換えられていますね。

It appears that during their civilization’s peak period especially from AD 300 to AD 700 the Maya were completely dependent on a particular phenomenon. By analyzing a rock formation in a cave in Belize to obtain information about weather patterns over the centuries, Kennett found that the peak period of Maya culture coincided with years of heavy precipitation. During this time, the Maya made remarkable advances in agriculture, which enabled the rapid growth of the population and the development of complex political structures. The centuries that followed were characterized by a drying trend including periods of severe drought that crippled agricultural systems. By AD 800, most major Maya cities were in decline, and within two centuries they had been abandoned.

(Yutaのざっくり訳)
どうやら、マヤ文明が繁栄を極めた時期は、特に西暦300年から700年の間は、マヤ文明はある特殊な現象に完全に依存していたようだ。ベリーズの洞窟の岩層を分析して何世紀に渡る天候パターンの情報を得ることで、Kennett氏はマヤ文明の絶頂期は豊富な降水量に恵まれた年数と一致していることを発見した。この時期にマヤ文明は農業で目覚ましい発展を遂げ、人口を急激に増やし、複雑な政治体制を発展させることができた。この後に続く世紀は乾期になる傾向があり、この間には深刻な干ばつが起きた時期もあったため、農業システムが機能しなくなった。西暦800年までには、マヤの主要都市のほとんどが衰退し、その後2世紀内に都市は放棄された。

ただ、Natureの記事を読むと石筍(stalagmite)の分析こそが今回の記事の肝であることが分かります。これまでも気候変化がマヤ文明没落の原因だと言う説があったようですか、従来の説よりもずっと正確な年代測定ができるというのです。

“I think one of the biggest contributions of this study is the real precision and accuracy of dating of this record,” says David Hodell, a palaeoclimatologist at the University of Cambridge, UK, who presented some of the first data to support climate change as a factor in the Maya decline3. He marvelled at Kennett’s error margins of 1–17 years — compared to about 100 years in many previous carbon-dating efforts.

「この研究の最大の貢献は、石筍記録の年代が非常に詳細で、精度も高いことです」とケンブリッジ大学(英国)の古気候学者David Hodellは言う。彼は、気候変化がマヤ文明衰退の一因であることを示す最初のデータを発表したことで知られるが3、従来の炭素年代測定法による見積もりの多くが誤差範囲を約100年としていたのに対して、Kennettの推定の誤差範囲が1~17年であることに驚きを隠さない。

英検の問題は500語から700語あたりの長文に短くされていますから、あまり詳細な情報や専門的な情報が盛り込めないということがありそうです。よく理解できなかった長文は、今回のような記事を読んでから再挑戦すれば理解度があがりそうですね。Natureダイジェストは図書館においてあったりしますし、こちらは月刊ですからフォローするのも比較的簡単にできそうです。
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Comment

ご報告

Yutaさん、英検の関連記事を有難うございます。このマヤの文明の以前の記事のThere is more to the story.をそこで話は終わらないとYutaさんが訳していて上手いな~と感嘆していた次第でございます。

報告が遅くなりましたが、お陰様で英検1級一次試験に合格しました。長文と語彙で得点を稼いだのでリスニングはまだまだです。作文も20点と出来過ぎた点数でした。

正直言って、まだまだまだまだですが、エコノミストのリーダーだけも読む癖をつけるようになったのは、長文問題に間違いなく効果が出ました。ホントに有難うございます。
Yutaさんのブログで感化されなかったら、まずこの合格はあり得ませんでした。
今後もエコノミストやタイムで気になる記事だけでも読むことは続けていきます。

2013.06.27 | k2[URL] | Edit

Re: ご報告

k2さん、ご報告ありがとうございます。一次突破、おめでとうございます!
教職という激務の中、勉強を続けてくださるk2さんには本当に頭が下がります。
英検1級二次試験もこの調子でいくといいですね。応援しています。

>正直言って、まだまだまだまだですが、
こちらも正直に言わせていただけると、その気持ちを大切に、勉強を続けていただくことの方が、英検1級合格よりも大切なことだと思っています。どうしても「TOEIC900とか英検1級の取得者」というだけでちやほやされる風潮があるからです。自分では気が緩んでいないと思っても、「ネイティブ並みにすごい」とか「英語の達人」とか他の人から言われ続けると勘違いしやすいものです。

気になる記事だけ読むことで十分ですから、断続的にでもつづけていただきたいなと願っています。(そうそうリスニング対策はついおろそかになってしまいますから、5分、10分でもいいので何か日常的な練習をしておきたいですね)

There is more to the story.の件でお褒めをいただきまして、ありがとうございます。改めて読み直しますと、「森林伐採が衰退の原因」に対して「政治経済などの複雑な状況もある」という主張の前置きに使われていますので、「話はそんなに単純ではない」みたいに訳した方がよかったのではと反省しております(汗)

k2さんが試験当日リラックスして、本来の実力を発揮されることを願っています。

2013.06.28 | Yuta[URL] | Edit

これは!

知らないことばかりでした。色々教えていただき、誠にありがとうございます。
感謝せずにはおられませんでしたので、特にご報告する事項はありませんが、コメントしました(笑)。
PS. k2さん、おめでとうございます!

2013.06.28 | DIOさんのファン[URL] | Edit

Re: これは!

>DIOさんのファン さん、
おはようございます。Natureダイジェストはオンライン版なら550円ですし、
英語原文をすぐに参照できるようになっているので、英語表現の確認もしやすいので英検学習にも活用できそうです。
http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/toc/

以前定期購読を1年ほどしたことがありますが、自分は積読になってしまいました(滝汗)サイトでフォローして興味を持った号だけでも購入するという形でもいいかもしれませんね。

2013.06.29 | Yuta[URL] | Edit

    
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