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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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英検の問題をリアルに感じる

 

The Immortal Life of Henrietta LacksThe Immortal Life of Henrietta Lacks
(2011/02/01)
Rebecca Skloot

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英検1級の問題は、現実の興味深いトピックを扱ってくれているので知的好奇心も刺激されますよね。2010年に以下の問題が出たのを覚えている方もいるのではないでしょうか。CELの解説を抜粋させていただきます。英検の過去問が直近三回というのはこういう時に不便ですね。

3 題目:Medical Research, Ethics, and Hela Cells
「1951年に子宮頸癌で亡くなった女性Henrietta Lacksの腫瘍病変から分離され株化されたHeLa細胞は、本人やその家族に断りなく培養され、利用されてきた。彼女の子供がこの細胞のことを偶然知ったのは、Henriettaの死から20年以上経ってからのことだった。この間にも、HeLa細胞はさまざまな実験に利用され、また商業的にも扱われていたが、その利益を彼女の家族が受けることはなかった。こうした事態は倫理に反するのではないかと懸念する声も上がっている。」という内容で、比較的読み易い問題文でした。

(38)の設問の「HeLa細胞のimpact」に関しては、やや離れた個所に書かれている内容を結びつけて選択肢を選ぶことになりましたので、解き難かったかもしれません。(40)は注意が必要でした。選択肢2を選んでしまった方もいたかと思います。選択肢4のinvadedが本文のcontaminationの言い換えであることを見抜ければ、正解を選ぶことができました。(41)は第7段落の9行目の左端 An even more difficult で始まる文章を言い換えた選択肢1が正解です。

3題目は、3問は確実に正解して下さい。
★3番目標得点:16点(20点満点)

この細胞を巡って新たな動きがあったようです。英語で情報を仕入れたい方は以下の時事通信の記事は読まずに、さらに下のNewshourやNatureの記事に挑戦してください。

「ヒーラ細胞」ゲノム解読=最初のヒト培養株、医学に貢献−米政府と遺族合意で公表
 世界的に医学研究に使われるヒト細胞株「ヒーラ細胞」について、米ワシントン大の研究チームが全遺伝情報(ゲノム)を解読、解析した成果を8日付の英科学誌ネイチャーに発表した。(中略)
ラックスさんはアフリカ系米国人で5人の子供の母親だった。がん細胞の採取は当時、本人や家族に無断で行われていた。今年3月に欧州分子生物学研究所(EMBL)の研究チームが最初にゲノム解読データを論文発表した際、批判の声が上がり、同チームは取り下げた。
 
ワシントン大の研究には米政府機関の国立衛生研究所(NIH)が研究費を拠出しており、NIHがラックスさんの遺族からゲノムデータを研究者に提供する同意を得た。提供の可否を審議する作業部会にも遺族代表2人をメンバーに迎えた。(2013/08/08-02:12)



Natureで研究を発表しているせいもあるのか、社説や特集記事、ポッドキャストと大きく取り扱っています。社説では研究に一般の人が参加する状況について考察して、特集記事では今回の件を丁寧に紹介してくれています。

NATURE | EDITORIAL
Blood ties
Scientists should give donors more information about how their biospecimens are used.
07 August 2013

******

Deal done over HeLa cell line
Family of Henrietta Lacks agrees to release of genomic data.
Ewen Callaway
07 August 2013

こういう正解のない問題というのは大変ですが、いろいろ考えさせてもらえるトピックを選んでいる英検もなかなかですね。
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