Posted at 2013.09.16 Category : 未分類
自分の音楽感性は、U2、スティング、レデオヘッドぐらいしかありません。その中で、King of Painという曲があります。高校生の時はいろいろ悩む時期ですので、「苦悩の王者」なんて歌詞はかっちょええと思ってしまったわけです。今ではこちらのブログにあるような方のように落ち着いて理解できるようになっているわけですが。。。(リンク先のブログでは歌詞の訳や裏話も紹介してくださっています)
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「苦悩の王者」なんて、高校生の頃は粋な表現だなんて思っていたのですが、マクベス公演のチケットに当選したので、上記の本を読んでいたときに「私は今でも悲しみの王なのだ」なんていうリチャード2世の台詞が紹介されていました。下記6分当たりです。
K. Rich. Give me the crown. Here, cousin,
seize the crown;
Here cousin,
On this side my hand and on that side thine.
Now is this golden crown like a deep well
That owes two buckets filling one another;
The emptier ever dancing in the air,
The other down, unseen and full of water:
That bucket down and full of tears am I,
Drinking my griefs, whilst you mount up on
high.
Boling. I thought you had been willing to
resign.
K. Rich. My crown, I am; but still my griefs
are mine.
You may my glories and my state depose,
But not my griefs; still am I king of those.
Boling. Part of your cares you give me with
your crown.
リチャード二世:王冠をよこせ。さあ、従弟よ、王冠をとれ。
さあ、従弟。
こちら側には我が手、そちら側にそなたの手。
まるでこの黄金の王冠は深い井戸のようだ。
代わる代わる水を汲み上げる二つの桶がついている。
空っぽの方はいつも空中に舞い上がっているが、
もう一方は、見えないところに沈み、水であふれている。
沈んだ桶が私だ。悲しみを呑み込み、
涙でいっぱいになっている。が、そなたの方は高く舞い上がる。
ボリンブルック:王座を譲ってくれるものと思っていたが。
リチャード二世:王冠は譲る。が、この悲しみは私のものだ。
我が栄光と王座を奪うことができても、
この悲しみは奪えない。私は今でも悲しみの王なのだ。
スティングは読書家だそうですから、シェークスピアのこの台詞をどっかでみかけて作ったんじゃないでしょうか。他にもTea in the Sahara(サハラ砂漠でお茶を)なんて曲があって、これまた高校生の時にタイトルを見ただけですごそうに思えたんですけど、ポールボウルズのシェルタリングスカイという本の第一章のタイトルそのままだったりしますから。。。紛らわしいですが、動画の映像は映画『シェルタリングスカイ』じゃなくて、『イングリッシュペイシェント』のようです(苦笑)
まあ、こう書いてしまうとたいしたことのない曲のようになってしまいますが、アラニスモリセットもカバーしているんで、それなりの曲なのでしょう。
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