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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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Abeについて

 
AbeはAbeでもエイブの方を取り上げます。150周年を迎えたゲティスバーグ演説は南北戦争で最大の犠牲者を出したゲティスバーグの戦没者の追悼する演説でもあったわけです。今この時期にこの演説をしっかり読み直すことは意義あることでしょう。

個人的には追悼的なものは好きになれません。どうしても安部公房の『終わり道の標べに』の最初の言葉が出てきてしまうのです。水木しげるさん、やなせたかしさんのような素朴な反戦論の方が一番心に響きます。

亡き友に
記念碑を建てよう。
何度でも、繰り返し、
故郷の友を殺し続けるために……。

To a Dead Friend: I shall build a monument, in order to kill my home town friends, again and again forever…

終った所から始めた旅に、終わりはない。墓の中の誕生のことを語らねばならぬ。何故に人間はかく在らねばならぬのか?……。

For the journey which begins where it ends, there is no finish, I must speak of the birth which comes within the grave. Why must people live in this way?

英語は Thimoty Ilesさんによるものです。

といっても、このようなことが些末なことだとも思っていません。ゲティスバーグ演説の訳は巽孝之さんによるものです。



Four score and seven years ago our fathers brought forth, on this continent, a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal.
八七年前、われわれの父祖たちは、自由の精神を母胎に、すべての人間は平等に作られているという信条に捧げられた新しい国家を、この大陸にもたらしました。

Now we are engaged in a great civil war, testing whether that nation, or any nation so conceived and so dedicated, can long endure. We are met on a great battle-field of that war. We have come to dedicate a portion of that field, as a final resting place for those who here gave their lives that that nation might live. It is altogether fitting and proper that we should do this.
いまわれわれは、大きな内乱の渦中にあり、 これを乗り切れるかどうかでわれわれの国家が、いや自由を謳い平等を信ずる国家すべてが永続できるかどうかが決まります。われわれはこの戦争の一大激戦地で顔を合わせることになりました。われわれは、この国家の将来を願って自らの生命を投げ出した人々の最後の安息の地として戦場の一部を捧げるべく集まったのです。目下、わたしたちにとってこれほどにふさわしいつとめはありません。

But, in a larger sense, we can not dedicate ― we can not consecrate ― we can not hallow ― this ground. The brave men, living and dead, who struggled here, have consecrated it, far above our poor power to add or detract. The world will little note, nor long remember what we say here, but it can never forget what they did here. It is for us the living, rather, to be dedicated here to the unfinished work which they who fought here have thus far so nobly advanced.
とはいうものの、より大きな意味に思いめぐらせてみるなら、わたしたちはとうていこの土地を捧げることも清めることも崇めることさえも、行うことはできません。ここで闘った勇者たちは、生きていようが亡くなっていようが、すでにこの地を聖別してしまっているのであり、そこにわたしたちが微力ながら介入できるような余地は、いささかもないのです。世間はいまここでわたしたちが語っていることなどほとんど気に留めず、末長く記憶に留めることもないでしょうが、彼ら勇者たちの偉業については、断じて忘れはしないでしょう。

It is rather for us to be here dedicated to the great task remaining before us ― that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they here gave the last full measure of devotion ― that we here highly resolve that these dead shall not have died in vain ― that this nation, under God, shall have a new birth of freedom ― and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.
われわれの前に残されている大事業に、ここで実を捧げるべきは、むしろわれわれ自身であります。その大事業とは何か。それは、これら名誉の戦死者が最後に全身全霊をふりむけた偉大な目的を、そのあとを引き継いだわれわれ自身がいっそう献身的に成就させていくことであり、彼らの死を決して無駄にせぬよう誓うことであり、この国家アメリカが神のみもとで新たな自由を生み落とすようさしむけることであり、ひいては、人民のために、人民が、人民を治める政治がこの地上から絶えることのないよう心を砕くことにほかなりません。



ANALYSIS AIR DATE: Nov. 19, 2013
Lincoln's words to honor loss spark debate and dedication to American freedom

SUMMARY
President Lincoln's Gettysburg Address articulated a powerful message 150 years ago that endures today. How did a speech with so few words come to effect such great meaning in American history? Drew Gilpin Faust of Harvard University and Richard Norton Smith of George Mason University join Jeffrey Brown to offer reflections.
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ゲテイスバーグ演説のconceived in Libertyについて

ご使用の和訳は"conceived in Liberty" を「自由の精神を母胎に」としていますが、私見ではLibertyは第10文のGodと共に固有名詞です。conceived の実体は1774.10.20.にthe Associationに調印した12(後に13)colonies(これがLibertyです)のことです。この調印によって成立した団体的意思体は後のa new nationからすると胎児に相当します。アマゾンKindle版の拙著「The Gettysburg Addressを読み解く(2019)」をご覧頂ければ幸いです。

2019.08.26 | 小林 宏[URL] | Edit

Re: ゲテイスバーグ演説のconceived in Libertyについて

小林宏様
ブログを訪問いただきコメントを残してくださりありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありませんでした。

自由の女神のように自由が女性に擬人化されることが多いのでconceivedという比喩も納得がいっていたのですが、そのような背景もあるのですね。大変勉強になりました。どうもありがとうございます。

2019.08.31 | Yuta[URL] | Edit

    
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