fc2ブログ

Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

RSS     Archives
 

No man is an island

 


今週のビジネスウィークに掲載されていたノルウェーのエネルギー会社の広告が以下のものでした。

Island.jpg

No company is an island
Our most important partners are the communities where we work and operate. We are proud to support education, vocational training, community health, safety training and other initiatives that are important to our neighbors. Our approach is to listen and learn about key issues and concerns, and then cooperate to develop solutions that best help to grow local opportunities and programs. After all, we're all better when we work together.
Learn more at neversatisfietl.statoil.com

地域社会を大事にしていることをアピールする広告がNo company is an islandと始まっていますが、ジョン・ダンの詩の一節No man is an island. entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main(何人も孤立した島ではない。いかなる人も大陸の一片であり、全体の一部である)を知っていれば、No company is an islandと聞いただけで全体の重要性を伝えること、周りを大切にしようとしていることを想像できるかもしれません。まあ、英文学に精通する必要がないでしょうが、日本人が「祗園精舎の鐘の声」と聞けば「諸行無常」と連想できるくらいの知識があるとこのような広告にピンとくるようになるでしょう。

Cultural Literacy辞典では“Death, be not proud,” “No man is an island,” “for whom the bell tolls”あたりがジョンダンでは有名だと書いています。

John Donne
The New Dictionary of Cultural Literacy
A seventeenth-century English poet and clergyman. Donne is famous for his intricate metaphors, as in a poem in which he compares two lovers to the two legs of a drawing compass. He also wrote learned and eloquent sermons and meditations. The expressions “Death, be not proud,” “No man is an island,” and “for whom the bell tolls” are drawn from Donne's works.

この詩はヘミングウェイの作品を通して有名になった気もします。



ノイズが大きいですが、オーソンウェルズの朗読の方がよかったのでこちらを。詩についてはこちらのブログが訳も紹介していてくださっていて便利です。下記はこのブログから引用させていただきました。



No man is an island. entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main; if a clod be washed away by the sea, Europe is the less, as well as if a promontory were, as well as if a manor of thy friend's or of thine own were; any man's death diminishes me, because I am involved in mankind, and therefore never send to know for whom the bell tolls; it tolls for thee.

何人も孤立した島ではない。いかなる人も大陸の一片であり、全体の一部である。一塊の土くれが海に洗い流されても、ヨーロッパがもとの姿を失わないように、あなたの友人あるいはあなた自身が洗い流されたとしても、それが無に帰するわけではない。・・・

  だがいかなる人の死も、私の一部を失った気にさせる。なぜなら私は人類の一員なのだから。

  それ故私はあなたがたに言いたいのだ。あえて知ろうとするには及ばない、誰がために鐘は鳴るのかと。それはあなた自身のためにも鳴っているのだから。




この部分はキング牧師も引用して使っているようで、ノーベル賞講演でも使われていました。

Nobel Lecture
Nobel Lecture*, December 11, 1964

The Quest for Peace and Justice
In the final analysis, the rich must not ignore the poor because both rich and poor are tied in a single garment of destiny. All life is interrelated, and all men are interdependent. The agony of the poor diminishes the rich, and the salvation of the poor enlarges the rich. We are inevitably our brothers' keeper because of the interrelated structure of reality. John Donne interpreted this truth in graphic terms when he affirmed:

No man is an island. entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main; if a clod be washed away by the sea, Europe is the less, as well as if a promontory were, as well as if a manor of thy friend's or of thine own were; any man's death diminishes me, because I am involved in mankind, and therefore never send to know for whom the bell tolls; it tolls for thee.

Death, be not proudの方は以下のような詩です。



Death, be not proud, though some have called thee
Mighty and dreadful, for thou art not so ;
For those, whom thou think'st thou dost overthrow,
Die not, poor Death, nor yet canst thou kill me.


外国語の知識は、残念ながら、学校で嫌々学んだ、何気なく付けていたテレビでやっていたという形で吸収できません。ある程度意識的に浅く広く学んでいくことも必要でしょう。
スポンサーサイト



Comment

No Title

Nobさん、お久しぶりです。No man is an island. に反応してしまいました。つい先日、BSでやっていた映画「About a boy」が、まさにこのquoteをテーマに据えているのです。大好きな映画の1つなのですが、元の詩を読む機会がなかったので、今回はうれしい発見でした。ありがとうございます。

ちなみに、About a boyのスクリプトは:http://www.script-o-rama.com/movie_scripts/a/about-a-boy-script-transcript.html

2014.03.06 | ふるひろ[URL] | Edit

No Title

失礼しました。Yutaさん!Nobさんって、どこから頭に浮かんだのやら・・。

2014.03.06 | ふるひろ[URL] | Edit

私も8ヶ月ぶりに失礼いたします

私もオーソンさんが好きです。
オーディオブック買うときも、いつもこういう落ち着いた声を期待しているのですが、時代が違うようで自分の年齢を感じてしまいます(自虐)。

さて、ようやく英語の目途がついてきたような気がします。過去問で試してないのに書くのは時期尚早なのですが、たぶん(汗)。比ゆ的に言えば、腕立て50回、重量挙げ40kgあげた、少ないけど中学生なので十分でしょう!という位です(汗)。
何が辛かったかと言うと、強化メニューを自分で考えないといけないことでした。如何に眠くならずに英語を大量摂取するかという単純な問題に対する策を見つけるのが大変でした。ちなみに、この策を使用しますとw、リンカーン・ロイヤーを3日で読めます。
TOEICやってた時も某ジョン君の後を追いかけていましたので、英検でも何とか追いついてみせます。英作文はまだやってませんが(爆死)。
さすがに日本語では完成しているのですが、必要充分な論述内容を、英語に直すと100字位にしかなりません!英語力を示すだけに倍増させるなんて馬鹿らしいと思って、やる気が出ないのですが(汗)。

2014.03.06 | DIOさんのファン[URL] | Edit

Re: No Title

> ふるひろさん、
コメントの返信が遅くなり大変申し訳ありませんでした。今は万全の体調に戻りましたが、今週はものすごく仕事が忙しくて、体調も崩していました。。。

お名前は気になされずに、こちらが失念していたら大変申し訳ありませんが「ふるひろさん」というHNは以前と違うものではありませんか?

コメントありがとうございました。しかも、今回の記事を補完していただけてありがたいです。
さっそくiPadで購入して最初の方を見ましたが、スクリプト通り、まさにこの詩から始まるんですね。残りの部分も見てしまおうと思います!

2014.03.09 | Yuta[URL] | Edit

Re: 私も8ヶ月ぶりに失礼いたします

お久しぶりです。コメントありがとうございます。
同じく返信が遅れて申し訳ありませんでした。

> 私もオーソンさんが好きです。
オーソンの渋い声、かっこいいですよね。ただ、自分は聞くだけで英語をマスーターという教材の『家出のドリッピー』で彼を始めて知ったので、オーソンの声を聞くとビタースイートな思い出が込み上げてきます(汗)

自分なりの学習法を確立するまでの試行錯誤は大変でしょうが、いろいろ失敗することは仕方がないと思います。そのような試行錯誤は自分の財産になりますから、『家出のドリッピー』で聞き流すだけでは駄目なんだと思い知ったおかげで、石川遼君のスピードラーニングには目もくれずにすみました(苦笑)

いろいろな意味で語学学習は体で覚えていくしかなさそうです。気長に取り組んでいきましょう!!

2014.03.09 | Yuta[URL] | Edit

実は・・・

お体が悪いとは、知りませんでした。ブログの読み込み不足もあるかもしれません。お大事になさって下さいまし。僕も運動不足で、目がおかしくなってきました。嫌な予感です(苦笑)。

実は・・・、ドリッピー最近聞き終わったところです(爆)。
嫁が昔買って、お蔵入りしてた奴ですが、とんでもなく質が高い音源ですよね。聞いて一発目で理解できるようになったのは喜ばしいことです。

2014.03.09 | DIOさんのファン[URL] | Edit

Re: 実は・・・

体調に関してはそんな大げさな話ではなく疲れて土曜日は一日中寝ていたというレベルでした(滝汗)変な心配をかけてしまいまして、すみませんでした。

『家出のドリッピー』に関しては、聞き流すと身に付かないというだけで、ナレーターや教材の質はとても良いですよね。挫折して10年くらい経って発見した時にようやくその良さに気づきました。解説は亀井俊介さんが書いていましたし。。。高校生で聞き流していた時は、ドリッピーの叫び声ぐらいしか聞き取れなかったんですが(滝汗)

ですから安易な教材批判も慎まないといけないんですよね。『家出のドリッピー』だって、しかるべき方法で取り組めば立派な英語学習教材になるのですから。ええ、これも挫折から学んだ経験です(爆)

2014.03.09 | Yuta[URL] | Edit

    
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
FC2ブログへようこそ!




最新トラックバック

月別アーカイブ


FC2カウンター

検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR