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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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理想論を押し付けない

 




資格サプリのTOEIC版をざっくりですが、無料登録で試してみました。よくTOEICを研究されていて質の高い問題と解説が展開されていると思います。順番にレッスンを受けないと次に進めないというのはTOEICのフォーマットに合わない感じもしますが、問題と解説なども取り組みやすく、解説も大変分かりやすかったです。まあ、動画は予備校的な語り口をすっかり忘れているアラフォーにはちょっと一方的に感じてしまう授業ですが、大学生でTOEICに取り組もうとしている人にはピッタリではないでしょうか。

個人的に動画の授業で一番感心したのは「理想論を押し付けない」で、できるところからはじめるよう、学習者の目線に立って解説してくれているところです。これは、英語好きの教師にはなかなかできないことです。どうしても「試験対策ではなく本物の英語を!」と理想論を押し付けがちなんですよね。でも、メインのターゲットがスコア300-400の人たちには正直ハードルが高過ぎる場合もあるんじゃないかと思うんです。社会人も1−2時間の勉強時間を捻出するのも大変な人が多いでしょうから、そんな人たちに英語好き教師の自分の趣味を押し付けられたらたまらないと感じる人も少なからずいるでしょう。

これからTOEICの経験値も上がっていき、問題や解説の質もますます上がっていくでしょうから、資格アプリの今後はとても楽しみと言えそうです。

ここからはTOEICマニア的なちょっと辛口な意見です。TOEICの準備をしてから数年でここまでの質の問題を作れたことは大変感心しますが、TOEIC的な世界観からは違和感を感じる問題を一つだけ見つけました。ざっと見ただけで一つだけなので、むしろその質の高さを褒めるべきですが。。。

ネタバレ恐縮ですが、パート2で「コピーをどこで取る」「コンビニで」のようなやり取りがありました。convenience storeはオックスフォードやロングマンにも載っていますし、形容詞convenientは韓国のETS単語集にも載っている語です。

(ETS TOEIC VOCA)
convenient 形容詞
Sharma invites you to visit any of their convenient store locations for all your athletic clothing needs.
スポーツウェアをお求めになる際は、ぜひお近くにあるSharmaのお店にお立ち寄りください。

この例文は便利な場所にある店ということでコンビニとは無関係です(苦笑)

(オックスフォード)
convenience store
a store that sells food, newspapers, etc., and often stays open 24 hours a day

(ケンブリッジ)
convenience store
mainly US
› a shop that sells food, drinks, etc. and is usually open until late

TOEIC的世界観になじんだ方は、すぐにconvenience store?convenience storeでコピーするシチュエーションってTOEICに出るっけ?と違和感をすぐに感じるでしょう。

この応答は日本人か、日本での生活の長い外国人が作ったのでしょうね。ウィキペディアやサイトでも指摘していることですが、コンビニでコピー機もあるのはそれほど世界的な現象ではないと思うんですよね。

(Wikipedia)コンビニのJapanの項目
Many items available in larger supermarkets can be found in Japanese convenience stores, though the selection is usually smaller. As well, the following additional services are also commonly available:
Courier and postal service.
Photocopying and fax service.
Automated teller machines.
Payment service for utilities and other bills and taxes.
Ticket service for concerts, theme parks, airlines etc.
Pre-paid cards for cellular phones.[citation needed]


ネットにあった説明
Background: Konbini Culture in Japan
To better appreciate the humor behind the song, it should be noted that chain convenience stores are an integral part of everyday life across Japan. In contrast to convenience stores in the US, most Japanese Konbinis tend to serve as a local hub providing a broad range of services, from courier/postal service and photocopying to buying airline/concert tickets and paying utilities & taxes.

TOEIC的な世界観というとなんか資格試験に特化した視野の狭い感じがしてしまいますが、そうではなく、ETSはある国にはよく見られて、他の国にはあまりない状況を積極的に取り上げないようにして、世界中の受験者が公平に受けられるように配慮しています。(そうはいっても、米国的なライフスタイルに慣れていればいるほどシチュエーションは浮かびやすい点はあると思います)

コンビニでコピーは結構、地域限定のスペシフィックな現象とみなされているので、TOEICでは取り上げないのではないかなと勝手に推測します。

まあ、重箱の隅かもしれませんが、やはり英語という外国語を学ぶということは、日本固有のものは意識できることでもあるので、こういう点を踏まえることも重要ではないかと思います。「異文化理解」とか言えば済む問題ではなく、無意識な部分で知らず知らずに無理解を引き起こしてしまうから「異文化理解」は怖いんですよね。

さて、とりあえずTOEICで登場していたstoreをざっと確認します。

department store
appliance store
clothing store
discount store
electronics store
grocery store
jewelry store

それほどマニアックな店は登場していませんし、ダントツで登場したのはdepartment storeです。こういうところからも、固有の知識がないと解けないようなシチュエーションを意識的に避けているというETSの試験作成の態度を感じ取れるんじゃないかと思います。

理想論を押し付けないというタイトルにも関わらず、資格サプリの人にはTOEICの問題作成の理想論を押し付けてしまいました(反省)でも、短期間でここまでのクオリティを出せるのですから、もっともっとTOEICを研究して質を高めていって欲しいですね。とても期待できるものではないかと思います。
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