Posted at 2013.03.02 Category : Time
1923年3月3日号が記念すべきTIMEの第一号のようです。6月に公開される『華麗なるギャツビー』は1925年4月10日に出版されたそうですから、ほぼ同時代ですね。
スクリプト付きの予告編はこちら。
http://www.simpleenglishvideos.com/gatsby/
週刊誌のような形式は90年ほどしか歴史がないんですね。われわれの暮らし方、それを取り巻く技術が変われば、伝達方法が変わっていかざるをえないのかもしれません。
iPad版では創刊号をスキャンしたものを読むことができ、当時の広告も読めます。このブログでは何かと広告を紹介していますが、あまり古臭さを感じずに読めるのではないでしょうか。The boys will be boys.は前のブログでも紹介しましたが、男の子はやんちゃで言ってもきかないから、「男の子はいつまでも男の子」という意味のようですが、昔から今も変わらない部分もあるとほっとしますね。

iPad版で創刊号を見れるのも感激したのですが、TIMEのウエブサイトでは創刊号からの記事を各号ごと読めるようになっているのに改めて気づきました。すごいことですよね。定期購読をすればこのような情報にアクセスできるのは本当にありがたいです。というか、これまでは雑誌を買うために定期購読という感じでしたが、このようなタブレットなども充実してきた中、フィットネスクラブの会員みたいな、TIME全体の情報を活用できる利用料のようなイメージになってきた感じです。特に新聞・雑誌のようなメディアはこのような方向性にいくのでしょうか。
TIMEの創刊号から日本関連のニュースをご紹介します。加藤 友三郎内閣について触れています。House of Peersは貴族院のことを指すようです。
JAPAN: Kato Against the Peers
Saturday, Mar. 03, 1923
Political news from Tokio is full of ominous rumblings, but thus far the Kato government has withstood the onslaughts of the opposition. The House of Peers called upon the government, of which Baron Kato is Prime Minister, to "consolidate its diplomatic policy," describing it as "retrogressive and weak "—particularly in China. This gave the cue to the opposition in the Lower House, who brought forward a motion expressing lack of confidence in the Cabinet. Kato, however, was strong enough to defeat it by an overwhelming majority.
Kato may attempt further to strengthen his position by embracing a measure granting some extension of suffrage.
ネットで調べてでてきたサイトで以下のように今回の件を説明してくれています。この内閣では、「軍縮の実施」や「対中国政策の混迷」のようなことがあったようです。
大正12年春の第四六議会は、絶対多数の政友会が与党の立場に立っており、野党の内閣不信任案を否決し、予算案及び関連法案を原案通り成立させたほか、政府提出法律案48件中44件を成立させており、その意味では波瀾の少ない議会であった。しかしそのなかで、原内閣以来の懸案であった陪審法案が、貴族院での執拗な反対を排して成立したことは、一つの注目に値する事件であるといえた。
TIMEの創刊した1923年は関東大震災が起きた年でもあるようです。今週末は、90年経って、変わったこと、変わらないことをTIMEの創刊号と最新号を読み比べながら考えてみたくなりました。
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