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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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気質を抜きに英語は理解できない

 


今週は久しぶりにゆっくりできるので、昨日は講演会に参加してきました。

ファンタジーの始めに「言葉ありき」 『指輪物語』の神話学
2014 年に刊行60 周年を迎えるJ.R.R. トールキン作の『指輪物語』。文学や言語学に造詣の深いトールキンが、キャラクターや歴史のみならず、言語や神話に至るまで緻密に築きあげた世界は、その後のファンタジー作品に大きな影響を及ぼしました。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の日本語字幕、吹替版エルフ語監修に続き、映画『ホビット』第1部、第2部の字幕、吹替版翻訳監修をつとめた伊藤盡氏をお招きし、トールキンの創作言語から物語の中で語られる神話まで、『ホビットの冒険』『指輪物語』の世界をお話いただきます。

トールキンにとっての言語創造と神話創造の関係性を理解できる講演でした。

Languages constructed by J. R. R. Tolkien
From Wikipedia, the free encyclopedia

Tolkien wrote in one of his letters: "what I think is a primary ‘fact’ about my work, that it is all of a piece, and fundamentally linguistic in inspiration. [. . .] It is not a ‘hobby’, in the sense of something quite different from one’s work, taken up as a relief-outlet. The invention of languages is the foundation. The ‘stories’ were made rather to provide a world for the languages than the reverse. To me a name comes first and the story follows.

『指輪物語』に興味がない方にも共有できる、英文解釈について語っていただいた部分をご紹介します。トールキン自身が言語創造について触れたところです。

4. From a letter to Edith Bratt, 2 March 1916
This miserable drizzling afternoon I have been reading up old military lecture-notes again:— and getting bored with them after an hour and a half. I have done some touches to my nonsense fairy language – to its improvement.

I often long to work at it and don’t let myself ‘cause though I love it so it does seem such a mad hobby!

my nonsense fairy languageと本人は語っていますが、これはイギリス人の謙遜表現として捉えるべきで、心からnonsenseだとは思っていなく、むしろsenseに向かって大真面目に取り組んでいたと解釈すべきだと伊藤先生はおっしゃっていました。特にトールキンさんは完璧主義なので、このような控えめな表現になったと推測されていました。

文化的な背景知識抜きに英語を解釈できないのはこういうところがあるからですね。語法好きの英語教師の限界はこの当たりにあるでしょう。あと、コンピュータが人間の言語を理解できるか、はこのような文脈をしっかり読み取れるかが重要になってくるでしょう。


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