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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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「私は三重です」はI’m triple.じゃない

 
「コンテクストの重要性」というのは知識としては分かっていても、なかなか実感としての難しさ、異文化理解としての難しさとして理解している人は思った以上に少ない気がします。「英語教師」という言葉を使ってついつい批判的に書いてしまうのも、発音とか文法とか語彙とかにしか気を配っていないような教師しかブログ上ではみかけないからです。

仕事で日本の地名ばかりのページがあったのでGoogle翻訳を使って英語に翻訳をしたのですが、三重をtripleとしていました。試しに「私は三重です」という文をGoogle翻訳に入れたらI’m triple.と、「私は三重出身です」でもI am from tripleと訳していました。

「私は三重です」I’m triple.

「私は三重出身です」I am from triple

何の文脈もなく「私は三重です」という文だけを読んだ場合は迷う可能性もありますが、「私は三重出身です」とあったら、ここの「三重」は「みえ」と読むべきで地名を指しているのだなとほとんどの日本人なら想像できると思うんです。

日本人にとってはなんてことのないことですが、なぜそのようなことが可能かと言えば「三重」という地名を知っていて、「私は三重です」は出身地もしくは現在の住まいのことを語っていると想像できるからですよね。

英語のような外国語で骨が折れるのは、「私は三重です」という文を見ても「三重」が地名なのか普通名詞なのかなかなか判断がつかないからだと思うんです。自分もアラブ系の名前とか、なじみのない国になってしまうとどちらが姓と名の区別、女性の名前か男性の名前かピンとこなくなってしまいます。日本人の場合は「○○子」なら女性だなとか分かるのとはえらい違いです。今は「○○子」という名前をつけなくなっているようですが。。。

だからこそ典型的なシチュエーションなどを意識的に学んでいくことが大切になってきます。コミュニケーションが重視されているのになぜこのあたりのことを取り上げないのか、TOEICのSWテストを受ければいいという単純な話ではないと思うんですよね。

英検1級や国連英検特A級のような資格を取得するまではいわゆる勉強的な勉強で大丈夫かもしれませんが、その後実際のメディアに触れて学ぶ人には、さらには、翻訳を学んでいこうとする人はこの点を意識しないと行き詰ってしまうと思います。難しい語彙を知っているとか単純な話ではないんですよね。


シチュエーションを意識的に学ぶというと勉強臭がしてしまうのですが、普通にいろいろと首を突っ込む野次馬精神で十分です。この場合、雰囲気がつかめればいいのですから。一例として今週のNewsweekのカバーにHugo Chavez: Going Going … Goneとチャベス大統領の追悼記事がありました。

Newsweek130308.jpg

Farewell, El Commandante: How Hugo Chavez Polarized Venezuela & the World
by Boris Muñoz Mar 12, 2013 1:00 AM EDT
Populist, charlatan, provocateur. How Hugo Chávez split Venezuela and the world. Boris Muñoz in Newsweek.



Going Going Goneというフレーズがピンとくる方は英語になじみがある人ですよね。英辞郎では二つのシチュエーションで使われると説明があります。

(英辞郎)
going going gone
いいですか・いいですか・はい決まり、終わるよ・終わるよ・はい終わり◆セリ、オークションの最後の言葉。その前に、セリ値を云う時は「going for 100, 100」100ドル、100ドルだよ。

going, going, gone
《野球》入る、入った

下記の不動産のオークション動画の2分53秒あたりでGoing goingが聞けます。



野球に関してはプロのアナウンサーなかったです。下記動画で40秒あたりからgoing, going, goneとホームランを振り返っています。日本語だと「大きいぞ、大きいぞ、入った、ホームラン」という実況でしょうか。



このNewsweekの記事ではチャベス大統領は子供の頃メジャーリーグの野球選手になりたかったとありましたが、Going going goneという表現が今回の特集記事の内容を具体的に指しているわけではなかった感じです。

As a young man, Chávez demonstrated talent for public speaking in the town celebrations. But his childhood passion was baseball. He considered becoming a Major League Baseball player, but opted instead for the military academy, at the time a more secure path to escape poverty. In the army, he proved to be a natural leader and a natural conspirator, too. With a group of army colleagues, he founded the Movimiento Bolivariano 200 and plotted for more than a decade to take power in Venezuela.



Going going goneという歌もありますし、タイトルをつけた理由は推測するしかないようです。

(英辞郎)
He is gone.
彼の姿が見えなくなった。/彼は亡くなった。/彼は駄目です。

Goneには亡くなるという意味もありますから、ガン闘病中であることは知られていましたから「長く闘ってきたがとうとう力尽きた」ということかもしれませんし、これまで大胆な行動をとってきて注目を集めてきた様子をgoing goigで表しているのかもしれませんし、自分にはこれといった意味は読み取れませんでした。下記は記事の最後の部分ですがチャベス大統領が推し進めていた革命が大統領の死とともに勢いがなくなることを暗示しているのかもしれません。

After the death of Chávez and three months of bitter media war, the country seems sunk in confusion. And since Chávez was never sworn in to his fourth term of office, Maduro, the acting president, has no clear mandate to govern the country. Beyond Venezuela’s borders, though, the situation is different. Other Latin American leaders seem poised to snatch Chávez’s revolutionary mantle, such as Ecuador’s socialist leader, Rafael Correa.

“We are all necessary but no one is indispensable,” Correa said, shortly after visiting Chávez in Havana. “Even if the gravity of his illness doesn’t let him continue at the helm, the revolution must go on.”

Whether that is possible, with Chávez gone, is an open question.

今回の記事とgoing going goneとの関係はともかく、going going goneとくればオークションを話題にして、競りの様子がイメージされるか、野球を話題にして野球のホームランが打たれて試合が決定づけられる場面がイメージされるということを念頭においておきたいです。まあ、意味とかよりオークション雰囲気が思い浮かべば十分じゃないでしょうか。
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