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Uncharted Territory

自分が読んで興味深く感じた英文記事を中心に取り上げる予定です

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海辺に立つことによってのみ理解できる

 



レイチェル・カーソン いまに生きる言葉レイチェル・カーソン いまに生きる言葉
(2014/07/18)
上遠 恵子

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今年の5月にはGoogle Doodleにもなったレイチェルカーソンですが、『レイチェル・カーソン いまに生きる言葉』という本を読んで以下のような彼女の言葉を知りました。The Edge of the Sea(海辺)の序文です。ことあるごとに、単なる文法好き、ボキャブラリー好きへの反感を書いてしまい申し訳なく思っていますが、嫌悪感への元にあるのは下記のカーソンの言葉につきると思います。


Edge of the SeaEdge of the Sea
(1998/10/15)
Rachel Carson

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To understand the shore, it is not enough to catalog its life. Understanding comes only when, standing on a beach, we can sense the long rhythms of earth and sea that sculptured its land-forms and produced the rock and sand of which it is composed; when we can sense with the eye and ear of the mind the surge of life beating always at its shores – blindly, inexorably pressing for a foothold. To understand the life of the shore, it is not enough to pick up an empty shell and say “This is a murex,” or “That is an angel wing.” True understanding demands intuitive comprehension of the whole life of creature that once inhabited this empty shell: how it survived amid surf and storms, what were it enemies, how it found food and reproduced its kind, what were its relations to the particular sea world in which it lived.

本では上遠さんが以下のように要約してくださっていました。

海辺を知るためには生物の目録だけでは不十分である。海辺に立つことによってのみ、ほんとうに理解することができる。わたしたちはそこで、陸の形を刻み、それを形づくる岩と砂でつくられた大地と海との長いリズムを感じとることができる。そして、渚に絶え間なく打ち寄せる生命の波 – それはわたしたちの足下に、容赦なく押し寄せてくる – を、心の目と耳で感じとるときにのみ理解を深めることができる。
砂浜で拾った貝殻の名前を調べる前に、彼らが波や嵐の中で、どうやって生き残ってきたのか、どんな敵がいたのか、どうやって餌を探し、種を繁殖させてきたのか、かれらが棲んでいる特定の海の世界との関係はどうだったのかを理解すべきだ。

カーソンの美しい文章は以前のブログでも紹介させていただきました。こちらは晩年の友人への手紙です。上遠さんの本でも紹介されていました。



Dear Dorothy,

This is a postscript to our morning at Newagen, something I think I can write better than say. For me it was one of the loveliest of the summer's hours, and all the details will remain in my memory: that blue September sky, the sounds of wind in the spruces and surf on the rocks, the gulls busy with their foraging, alighting with deliberate grace.... 



But most of all I shall remember the Monarch butterflies, that unhurried drift of one small winged form after another, each drawn by some invisible force. We talked a little about their life history. Did they return? We thought not; for most, at least, this was the closing journey of their lives.



But if occurred to me this afternoon, remembering, that it has been a happy spectacle, that we had felt no sadness when we spoke of the fact that there would be no return. And rightly - for when any living thing has come to the end of its cycle we accept that end as natural. 



For the Monarch butterfly, that cycle is measured in a known span of months. For ourselves, the measure is something else, the span of which we cannot know. But the thought is the same: when that intangible cycle has run its course it is a natural and not unhappy things that a life comes to its end.



That is what those brightly fluttering bits of life taught me this morning. I found a deep happiness in it - so, I hope, may you. Thank you for this morning.



(2段落目から)

けれどもとりわけ私は、あのモナーク蝶を忘れないでしょう。小さな羽で、一羽また一羽と、ゆっくりと、目に見えない力にひかれているかのように、ヒラヒラと西へ向かって漂っていきましたね。私たちはあの蝶の渡りについて、蝶の一生について語り合いました。彼らはもどってくるのでしょうか。そうではありません。ほとんどの蝶にとっては、それは生命の終わりへの旅立ちなのだ、と二人で話しましたね。



けれども今日の午後、そのことを思い出しながら、その光景がすばらしかったこと、彼らが帰ってくることはないだろうと話したときも、何の悲しさも湧いてこなかったことに気づきました。そしてほんとうに、生きとし生けるものがその一生の終わりを迎えるとき、私たちはその最期を自然の営みとして受けとります。

モナーク蝶の一生は、数か月という単位ではかられます。私たち自身の場合、それはべつの尺度ではかられ、私たちはその長さを知り得ません。しかし、考え方はおなじです。はかることのできない一生を終えることも自然であり、けっして不幸なことではありません。



これが今朝、きらきらと羽ばたく小さな生命が私に教えてくれたことです。私はそこに深い幸せを見出しました。あなたもそうであるように祈っています



上記の日本語訳は下記のサイトからお借りしました。レイチェルカーソンについてとてもわかりやすく説明してくださっているのでおすすめです。



レイチェル・カーソンについてお話を Vol.2(往)
川村まさみ様との往復書簡、第ニ回目の往路です。



この映画『レイチェル・カーソン感性の森』の特設サイトでも分かりやすくカーソンについて説明してくれています。Sense of wonderを「神秘さや不思議さに目を見張る心」と訳していました。

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